読売巨人軍が1965年から73年までの9年連続で達成した日本一は通称「V9」と呼ばれています。
チームを牽引したのは、王貞治さんと長嶋茂雄さんの「ON砲」でした。投げるほうでは、V2の年に入団し、16勝をあげ新人王を獲得した堀内恒夫さんです。V9までの8年間で129勝しました。
後楽園球場で一度だけ見ました。それも一塁側ブルペンでした。当時、堀内投手を見に球場に足を運んだファンが多くいました。
しかし、当時は予告先発制度はなく、さらにエースが連投することもあり、いつ登板するのか予想がつきません。そこで、川上監督はファンサービスで、終盤に堀内投手を一塁側ブルペンで投球練習をさせました。
とにかく、速かったです。当時にスピードガンがあれば、150㌔以上は記録したでしょう。さらにカーブは、打者の頭の上から大きく曲がり落ちる感じでした。
何故、唐突にこのような記事を書いたのかと言えば、いま読売新聞朝刊連載「時代の証言者」が堀内恒夫さんだからです。入団のいきさつ、長嶋さん、王さんなどとのエピソードが満載です。連載はまだ続いています。