オフロードでのライディングを前提にしたお話でござる。
前タイヤは路面抵抗、ブレーキング、コーナーリングなどで、
後タイヤは路面抵抗、ブレーキング、ペダリング(トラクション)、コーナーリングなどでタイヤが摩耗、劣化します。
マウンテンバイクのタイヤって決して安くはないので、できれば少しでも長く使いたいとは誰もが思うけれど、じゃあどこまで使えるのか。
一番摩耗するのはセンターのブロック。
ブレーキングと(後ろは)ペダリングの度に摩擦によって消耗していく。
新品のほとんどのオフロード用タイヤはブロックにカドがあるけれど、使っていくうちに摩耗でカドが丸くなってしまいます。こうなるとブレーキングやトラクションの性能を低下させてしまう。
サイドのブロックは主にコーナーリング時に。
横方向に大きな力がかかるのでセンターのブロックとは違う摩耗の仕方をしていきます。
レーシングでの使用ならばカドが丸まったセンターブロック、摩耗したサイドブロックは明らかにタイムロスにつながるのでそれこそ常に新品でゴー!、なんでしょうけれどフツーのライダーはね、そこまでできないし、しませんよね。
じゃあどれぐらいまでタイヤは使えるのかというと、絶対的に性能が落ちるまで。
たとえば写真のタイヤ。
サイドのブロックの横がひび割れています。こうなると明らかにコーナーリングの性能が劣ります。
僕の話でいうと、ある年の芝スラで新品に近い某ブランドのタイヤを使って設営日の試走で旗門ごとにタイヤのサイドブロックをブリブリ使っていたのですが、
本番の前日の試走のときにまったくバイクが曲がらなくなってしまいタイヤをチェックしたら見事にサイドブロックがもげかけていたという。
たった一日のライドでの出来事です。急きょタイヤを交換したことがあります。これは絶対的に性能が落ちた事例。
センターブロックの摩耗は、ペダリングの際にタイヤがスリップしやすくなる、ブレーキング時の制動距離が長くなる、または滑りやすくなるなど。
また製造から時間の経ったタイヤも硬化してしまうことがあって、これで性能低下しちゃうこともあります。
タイヤひとつでもライディングが楽しい!、なんか微妙~。。。の分かれ目になっちゃたりするので絶対的に性能が落ちる前に交換しましょう。
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