岡山県和気町大中山に鎮座される「水行谷(みずひきだに)神社」。御祭神は『水波能賣命(みずはのめのみこと)、建御名方神、八坂刀賣神(やさかとめのかみ)、応神天皇』。
由緒「本神社は水引滝の下流の凉々とした谷川辺に鎮座していたので水行谷神社と称したと伝えられている。再三の兵火に罹り、伝記を焼失したので創立年代等は定かではないが、本国総社神名帳にある旧社である。
明治42年4月1日現在地に遷座し、同時に八幡宮、諏訪神社を合祀した。
寛文年中から明治維新まで、藩主池田家から社領畑高1石2斗を受領していた。」(岡山県神社庁H.Pより)
左右に田園が広がる参道を進んでいくと、二の鳥居と石段参道が見えてきます。
石段参道の左右より神域を守護されるのは、精悍な顔立ちの備前宮獅子一対。顔も体も白いセメンの跡だらけなのがちょっと痛ましく見えますが、当の獅子さんたちは全く気にも留めていない顔つき。
長い急な石段の先に三の鳥居。その先に随神門と手水舎があり、真っ直ぐ奥に社殿が見えてきました。
随身門内より神域を守護されるのは、色鮮やかな装束に身を包んだ「右大神・矢大神」。これほど綺麗な状態の随身様、おそらく近年の奉納と思われます。
随身門から拝殿、その先には柔らかな日差しが差し込む御本殿。
開放的な拝殿は絵馬殿も兼ねているらしく、壁には沢山の奉納絵馬。石段の鬱蒼とした雰囲気からは想像も付かなかった明るい境内。絵馬の中の武者たちも生きいきとしています。
境内の一画には、ご祭神も摂社名も見忘れてしまいましたが、切妻作りのお社が鎮座されています。
参拝日:2011年8月17日
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御神名一口メモ
『八坂刀賣神(やさかとめのかみ)』、建御名方神の妃神。「古事記・日本書紀」に記載が無く、諏訪固有の神ともされる。
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