都野津を後にして、江津市嘉久志町に鎮座される「式内社:岩根(いわね)神社」。御祭神は『伊弉諾尊・伊弉册尊・正哉吾勝速日天忍穗耳尊(あめのおしほみみのみこと)・天穗日命(あめのほひのみこと)・天津彦根命(あまつひこねのみこと)・活津彦根命(いくつひこねのみこと)・熊野久須毘命(くまのくすびのみこと)・ 田心姫命(たきりひめのみこと)・狹依毘賣命(いちきしまひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)』。
昭和二年二月建立の二の鳥居
由緒に【神代の昔、田心姫命が当地の「隠岩」に隠れ、出雲国の乱に馳せ参じ、十羅の賊を討たれたことより、『十羅刹女大明神』として奉斎されていた古社であったとする】
拝殿は比較的新しく、貫から参拝者を見守る獅子の木肌はまだ柔らかく、見開いた象眼もくっきりと鮮明。
拝殿前、石段左右より神域を守護されるのは、大顔ですが、気立ての良さそうな広島型玉乗り狛犬さん一対。玉乗りと言うより運動会で玉を転がすお父さん的なイメージが・・(笑)
本殿左手に稲荷社の朱の千本鳥居
境内社「荒神神社・稲荷神社・護王神社・皇子神社・王子神社」が祀られます。
「神木の跡」の碑・・・ご神木がここに有ったと言う証しでしょうが、何かの理由で枯死したか、それとも訳有って伐採されたのか?不明。
「壽恵碑」難しい漢字ですが、これで「すえひ」と読み、身近では「壽恵廣(すえひろ)=扇子」などの箱書きにも使われます。「目出度き事に恵まれる記念の碑」とでも言えば良いのでしょうか?とても美しい日本語ですね。 境内の一角に建立されていたものなので、氏子の何方かが慶事を記念して納めたのかもしれません。
神社の近くに、田心姫を隠した伝説の「かくれ岩」が有ると聞いて探したのですが・・辻の地蔵堂周辺の探索を終えても見当たらなかった為、断念。どうやら反対方向を探していたようです。
参拝日:2011年5月15日
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御神名一口メモ
『正哉吾勝速日天忍穗耳尊(あめのおしほみみのみこと)・天穗日命(あめのほひのみこと)・天津彦根命(あまつひこねのみこと)・活津彦根命(いくつひこねのみこと)・熊野久須毘命(くまのくすびのみこと)』、天照大御神と須佐之男命が誓約をしたときに生まれた五男。天照大御神の勾玉から成った。
『 田心姫命(たきりひめのみこと)・狹依毘賣命(いちきしまひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)』、天照大御神と須佐之男命が誓約をしたときに生まれた三女神。須佐之男命の剣から成った。
特に広島よりの地域でよく見ます。
俗に広島型と呼ばれているようなので
やっぱり地域せいが大きいのかもしれませんね。
エリアによるのでしょうか?
神社巡りも完全制覇ですね。