豊岡市大篠岡に鎮座される「穴見杵(あなめき)神社」。御祭神は『船帆足尼命(ふなほそこねのみこと)』
創建は不詳。「式内社・穴目杵神社に比定される古社。近世には八熊明神と称していましたが、明治2年に現社号に改称。」覆い屋の内に鎮まるご本殿には「八熊大明神」の社号額が大切に架けられています。
幾つかに折れ曲がった参道の石段を上がった先、正面に「境内社:淡島社」。
拝殿を正面に見る参道の脇より神域を守護されるのは、建立年代不明の出雲丹後系の狛犬さん一対。石材の脆さもあるのでしょうが、長い年月が過ぎた事を思わせる風貌です。
開放的な拝殿前左右より神域を守護されるのは、文久元年(1861)6月建立の、出雲構えの狛犬さん一対。
高く上げられた尾。低く構えた姿勢で参拝者を見上げる目線は、見ようによっては優しくも厳しくも変化します。
拝殿内の奉納額は、武人と樂人が向かい合って「笙(しょう)」を吹いている図ですが、題材は不明。
境内から見る豊岡盆地
拝殿向かって右手に鎮座される「境内社:稲荷神社」
参道入り口近くに祀られる小さな祠。「地神」と思われますが確信はありません。
参拝日:2011年3月30日
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御神名一口メモ
『船帆足尼命(ふなほそこねのみこと)』、第九代開化天皇の皇子。彦坐王(ひこいますのおう)の五世の孫で、但馬開拓の祖。
どこに向かっているのか、まさに迷走台風です。
今度は近畿から中国地方に向かって接近中の予報。
岡山在住の義姉一家に何事もありませんように・・
海に面した兄宅に被害が出ませんように・・
自然災害は本当に予測がつかなくて不安です。
但馬開拓の祖ということですから、本来の当地のご祭神だったものが、ヤマト政権の勢力下にはいった際に、ヤマトの正当性を誇示するために大王の子孫として紐づけしたのではないか?なんて妄想します。
それにしても台風7号、紀伊半島や京阪市飯地区への警戒は当然として、舞鶴や綾部、鳥取での豪雨は奇襲攻撃みたいなもの。
そういえば東日本台風の際も要警戒とされた荒川や江戸川は大過なかった一方で、遠く離れた千曲川の氾濫は予想外でした。
今後は直近投稿された丹波や但馬への影響が懸念されますが、こちらのブログを通じてなんとなく親近感が湧いた地域ですので、このまま無事に通り過ぎることを願っています。