旧三原郡南淡町(なんだんちょう)は兵庫県南端、淡路島南部に位置した街です。洲本市、三原郡西淡町・三原町、大鳴門橋により県を跨いで徳島県鳴門市に隣接。瀬戸内海(播磨灘)と太平洋の両方に面し、福良港からは鳴門渦潮の観潮船が出航。沖合にある沼島は「古事記」の国生み伝説で知られ、瀬戸内海国立公園域にある灘黒岩水仙郷は、多くの観光客に人気です。タマネギや野菜栽培、養豚が盛んで、ワカメ、ハマチ、ノリの養殖も行われ、諭鶴羽山地南麓ではビワ、ミカン、スイセン、電照菊が栽培されています。「町の木:ウバメガシ」「町の花:水仙」を制定。
明治22年(1889)、町村制の施行により、三原郡賀集(かしゅう)村・阿万(あま)村・北阿万村・福良町・沼島村が発足。
1934年、阿万村が町制を施行、三原郡阿万町が発足。
1955年、三原郡賀集村・北阿万村・阿万町・灘村が合併、三原郡南淡町が発足。
1955年、南淡町・福良町・沼島村が合併、改めて三原郡南淡町が発足。
2005年、緑町・西淡町・三原町と合併して南あわじ市が発足。
マンホールには「大鳴門橋」と「渦潮」それに「町の花:水仙」が美しく描かれています。
昭和31年(1956)1月26日制定の町章は「3つの波頭をもって、「南」と海辺の町を表し、町民相互の融和と協力を象徴したもの。」旧公式HPより
国生み神話に「伊弉諾尊・伊弉冊尊の二神が天上の「天浮橋(あめのうきはし)」に立って、「天沼矛(あめのぬぼこ)」をもって青海原をかき回し、その矛を引き上げたところ、矛の先から滴り落ちる潮が凝り固まって一つの島となった。これがオノゴロ島で、二神はその島に降りて夫婦の契りを結んで国産みを行った。」 沖合にある勾玉形の島「沼島(ぬましま)」には、天沼矛に見立てた奇岩、おのころ山に鎮座して二神を祭る「おのころ神社」が存在し、それをもってオノゴロ島を沼島とする説が残されているそうです。
撮影日:2010年9月20日
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