備前市伊部に鎮座される「天津(あまつ)神社」。御祭神は『少彦名命・菅原道真・天太玉命・大巳貴命』。「いんべ天神東宮」とも称されます。
「当社の由緒等は不明であるが、創建は古老の口碑によると応永18年(1411)である。 当初、少彦名命を祀り、後に昔から伊部、浦伊部は菅原氏の荘園であった関係により菅原道真公を配祀した。 社殿は当初、浦伊部宮前に建立されていたが、伊部に疫病が流行した時、当時の伊部村名主に神託があり、天正7年(1570)、現今の地に遷座すると疫病は平癒した。 伊部村民は氏神と崇敬し病気平癒、学問の神、産業陶器の神として神徳あらたかとなっている。本殿は延宝6年(1678)の建築で、市指定文化財である。」岡山神社庁HPより
境内一の鳥居前より神域を守護されるのは、万延2年(1861)3月吉日建立の備前宮獅子一対。江戸時代に奉納されたにも拘らず傷もなく美しい姿で参拝者を出迎えてくれます。
参道石段の先には、扉以外はすべて備前焼で作られた神門が出迎えてくれます。大屋根の左右には、尾を天に突き上げて睨みあう火難除けの「鯱」。独特の赤茶色は、釉薬を一切使わず「酸化焔焼成」によって堅く締められた為に出来上がる色。「窯変」によって生み出され、一つとして同じ模様にはならないのも魅力であり特徴と言えます。
さらに神門の後には、それぞれに別の作者によって奉納されたと思われる宮獅子さんが一対。
強く美しいものの代表とされる「唐獅子牡丹」。獅子が咥えた牡丹は、背中一杯に大輪の花を咲かせています。
かってこの随身門内の左右には随身様がいたのでしょうか?これほどの空間に何も無いのは不思議でも有り、とても寂しく思えます。
随身門をくぐりさらに石段の参道を登って、やっと割拝殿までやってきました。流石に息が上がり、足がガクガク😅
が・・・そんな疲れも拝殿内に入った途端に吹き飛んでしまいました。見てください!この何とも贅沢な備前焼タイルで敷き詰められた床。
拝殿内には、明治三十五年五月に奉納された大絵馬。大作なのですが題材が分からないので今一つ消化不足。
拝殿内で販売されていた「獅子頭」。かなり心惹かれましたが、お一つ1500円は・・・主婦にはちょっとばかり痛い出費😓 備前焼の十二支を揃えたばかりなので・・自粛😔
参拝を終えた後は境内の散策、もちろん境内社への参拝も忘れてはいけません。ということで、続きは明日の「天津神社~2~in備前市」で。
参拝日:2006年9月30日&2010年3月4日
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