菊川市加茂、小高い丘の上に鎮座される「大頭龍(だいとうりゅう)神社」。御祭神は『大物主大神・大山咋大神・出雲龍神』
文政7年(1824)に建立されたという高さ6.0mの青銅の鳥居(菊川市指定文化財)。 幅は笠木の部分で7.5mもあり、静岡県西部に現存する江戸時代の青銅鳥居としては最大級。 楔(くさび)が左右非対称という特徴を持ち、柱には建立費用を寄進した人たちの名前が刻まれています。
朱塗りの拝殿は宝暦13年(1763)、拝殿の後方に見える本殿は、文化11年(1814)の建築と云われ、同時期に弓矢の奉納が行われていた記録も残されています。
【往古より加茂村の氏神にして御山を祭り、寶祚延長天下泰平國家安穏の幣、氏子安全の幣、家内安全の幣を御山に建て今に至る。其数二萬餘本に及ぶ。口傳によれば桓武天皇延暦11年の創建と傳へらるる】由緒より
拝殿懸魚の「龍」は、御祭神の「出雲龍神」にあやかったものでしょうか? 宝暦13年と言えば250年も前ですが、鮮やかな緑と大きな目玉の所為か、とても新しく見えます。
拝殿内の一等目立つ場所に架けられていた奉納絵馬、描かれている立派な橋は何処? 何かの儀式、それとも祭りの風景? 静岡県内なら蓬莱橋が直ぐに思い浮かぶのですが・・。橋の周囲には沢山の舟の姿も見られます。
拝殿の前に置かれていた注連縄が巻かれた「木」。 もしかしたら御神木だったものが枯れてしまったので、根元部分だけ残したのか・・また一見すると金精様(良い子は検索注意)のようにも見えますが、とりあえずここは謎とします(笑)
拝殿の前で大きく両手を広げていた御亭主殿。何事かと聞けば「なんか物凄く気持ちがいい」。きっと御祭神が歓迎して下さったのかもしれないね(^-^)
拝殿前より神域を守護されるのは、昭和3年建立の岡崎型の狛犬さん、石工・青木の名があります。
狛犬阿形さんの横に建立されていた「聖徳太子」碑。
参拝日:2011年11月15日
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