掛川市西大渕に門を構える曹洞宗高草山林叟院の末寺「平等山・龍眠(りゅうみん)寺」。ご本尊は『聖観世音菩薩』。 遠州三十三観音霊場の11番札所であり、横須賀藩主・西尾氏の菩提寺としても知られています。
【龍眠寺は山号を平等山と称し(又の名を安穏山)焼津市坂本の曹洞宗・林叟院の末寺である。草創は103代後土御門天皇在世の明応5年(1496)、樹木ヶ谷(現沢上町)の地に、開祖大樹宗光禅師の初開道場として建立。今から500有余年前、先師賢仲繁哲禅師を勧請開山とした。爾来寺は横須賀2代城主大須賀出羽守忠政母堂追福の為、一宇の建立を念じ現在地に寺領を賜り移築した。寛永10年(1634)不幸にして山火事により、堂宇、古文書、宝物など全て焼失したが、寛永18年(1641)に再建。】縁起より
季節がよければ、春には桜が、初夏には新緑の緑が、秋には美しい紅葉が見られる山門ですが・・ 12月も半ばのこの季節では、寒々とした木々の枝が冬空の寒風に時折しなって震えるだけ。
そんないかにも寒そうな山門の上ですが、留め蓋の獅子たちは元気一杯に玉にじゃれています。 阿形さんは「おいでおいで」と手招きするように。
吽形さんは誰にでも愛想を振りまく阿形さんに、ちょっとご機嫌斜めのご様子(笑)
参道をまっすぐに進むと、昭和56年(1981)に新築・再建された本堂が出迎えてくれます。
堂内には、かって門前先にあったという十王堂の、『閻魔王』や十人の王たちが祀られています。台座の所為かもしれませんが、まるでお節句のお人形様のように見えて、怖さは有りません。
こちらは『閻魔王』の本地仏のお地蔵様でしょうか? お地蔵様なのにお顔が怖く見えるのは、その所為?
境内の向かって左手に建立されていた「地蔵堂」。かたわらに建てられていた鳥居がどこの為かは不明。 堂内には沢山の絵馬と共に水子地蔵が祀られ、また多くの地蔵菩薩像が祀られています。
御詠歌 【よのなかは きよくくらせや あんのんに ほとけのおしえ まもるしあわせ】
下の歌碑は、上記の御詠歌とは関係なく本堂を背にして建てられていたもの。 歌碑の文章も、この歌を読まれた方も一切不明ですが、見た景色の一つとして。
参拝日:2016年12月15日
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