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チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

ひとは開く、山は閉じる

2013年11月01日 | どこかへでかける

 

 ーーーー「物は壊れる 人は死ぬ そういうわけさママン 三つ数えて目をつぶれ」written by 鈴木慶一

「山が閉じてる」って聴いてそれを思いだしたので書きました。

   

 まりこさんが来てくれてふたりで高峰湖の散策路をあるきました。

 

  

 

わたしは山を歩いても植物や鳥などほんと無知で、案内ができない。

お父ちゃんが一緒にいたら樹々のはなしをしただろうな。

わたしは山のことなにも知らないまま、ここに住んでいる。

 

   あのコはキレイだな、って思うだけ

 

    スギでも紅葉するものがあるんだ、おおきい紅葉

 

 

 星が散る草 ゼツメツキグシュらしい 

 

 

 野生のりんどうは山のアイシャドウみたい

 

 ここにはなにかいろいろいる 吸いこまれるような水のいろ

 

 

うちの裏山もいっしょに歩こうと思ってふたり長靴も履いた。

のに行ってみたらすぐ「行き止まり」になっていた。

低木が生い茂ってて、大きい木が斜に倒れている、そしてその向こうはちょっと暗い。

「もう行けないよ。山が閉じてる」

ってまりこさんが言った。

「山が閉じてる」

ってなんだろう。

でもすぐわかった。

ここはお父ちゃんが一年ちょっとまえにユンボでガガーッと入って道をつけたところ。

だから歩けると思ってたのに。

 

イキモノはかさぶたのように、閉じる。

ニンゲンがひらいて、ちからまかせにひらいても

ちゃんとキズはなおる。

 

裏山を歩けなかったのは残念だけど

ほっとした。