チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

芽がでますように。

2012年03月11日 | 農作業農作物

 

                     

 

 一年前の今日、わたしはどこにいたのだろう?

近所のSさん宅で「ちいさい地産地消の市、マルシェ」の打ち合わせをしていたんだ。

あまりに長くつづく揺れにいやな予感と妙な不安を覚え、同席していた友人たちもおそらく同じ気持ちを持ったんだろう

その場ははやく解散して家に帰った。

 

それから4日後の15日、名古屋からの帰り道、車の中のカーラジオで福島の原発が爆発したことを知った。

TOKYO FMから流れた緊急速報ではどこかの大学教授が

 

「チェルノブイリに匹敵する、あるいはそれ以上になる可能性のある原発事故が起きました。

被爆をさけるため、福島から半径○百mにすむ住人のかたは家の窓を閉め、

やむを得ず外出するとしてもマスク、帽子を着用、帰宅したらすぐにそれを脱ぎ・・・」

 

この放送を聞いたわたしは震えが止まらなくなった。

とうとう起きた、どうするんだ?被爆?ほんとに被爆してる?!

 

この放送で放射能物質拡散による被爆の危険性を指摘して、ラジオで懸命にその危険性を説明し避難を訴えていた教授は

いまでは誰なのかよくわからない。調べてもあまり出て来ないのだ。

おそらく京都原子炉研の小出助教ではないかと思うんだけれど。

 

    うちの畑、ちいさいけど見てるとほっとする。

 

 

 ここ最近しりあった福島から移住してこられた一家(ご主人は福島に残っている)に自然農塾をすすめてみた。

「こんどの11日が畑の指導日なんだけどね、よかったら一緒に行きませんか」

「そうね、ありがとう。でもこの日はちょっと特別というか。

 なにするでもないんだけど、家にいて・・・祈るというか・・・」

 

息をのんだ。

ああ、そうだ。そうだよね。

わたしやっぱり遠距離にすんでてそこに思いが寄らなかった。

自分はやっぱり部外者意識だなと思った。

 

 

一年後の今日3月11日は、東野自然農塾の日でした。

あたたかい小春日和の中、畑の指導のまえにみなさんと黙祷をしました。

  

 

  

うちの little farmer。黒いミツウマのながぐつがお似合い。

先々あなたたち、さらにつぎの子どもたちのために何ができるのかな。

 



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