家族ネタ第二弾、ネタモトは中1長男。
先週の日曜日、とうちゃんがハチに刺された次の日の日曜日のこと。
この日は息子が剣道部に入って、初めて試合に出る「中体連」という行事があった。
9時頃、試合の会場になってる加子母小学校の体育館に家族で応援に行き
遠くから息子を探すと、体育館のすみっこでじーっと座ってる。
11時から個人戦なのでそれまで団体戦の応援をしつつ待機してるようす。
ふとみると、救護コーナーの椅子に座ってる。
あれ?熱はかってる?
目をこすってて、なんだか「涙目」みたい。
熱出たのか?
そのうち先生が息子を連れて「息子さん、熱があるようです、37.6度。試合は棄権ですね、
本人も出れないと言ってますんで」
え?そうなの?はりきってたし、今朝まで元気だったじゃない?
もしかして精神的にきたかな。
「出れないってほんとだろうか?」
横にいた友だちは「そういうこともあるよ、調子が悪いんじゃ無理はできないよ」
「う~ん、なんか、なんかね~。そのくらいの熱だったら出れると思うのよ。
試合の後倒れたらいくらでも面倒みてやるから、いってきてほしいなあ~。父ちゃんどう思う?」
「まあ熱あるならしょうがないんじゃない?本人も出ないっていってるんだから」
「でも、この試合のがしたら、絶対あとから後悔すると思う。その後にひびく。
負けても行った方がいい」
わたしだけがイケイケゴーな意見。
さらに「父ちゃん、息子、説得してきて!大丈夫だからって、試合出たほうがいいって!」押す押す。
息子が不調になる前に、息子と同級生の小柄な男の子も不調を訴えてた。
不安で何日も前から吐いたりしてたらしい。当日もおかあさんに「絶対しくじるし・・・」と
いろいろつぶやいてた。
みんな不安なんだね。
剣道の試合は一対一だし、先輩たちは大声だして気合い入れてるし、
その場の雰囲気にのまれるしね。
さてしょうがなく父ちゃん、息子の説得に行く。
しばらくして「試合出るって」
でももう試合までは時間があまりない。
あれよあれよという間に道着などつけてもらって、気がついたらもう試合の本番。
本人さぞ目が回っているだろう。熱はこの時点で忘れていると思われる。
試合最中。
基本の姿勢なども注意されるくらい、本人動揺していて
声もうわずってる。でも大きい声出てる。
アタマの中真っ白だろうな。
結果、場外を二回とられて反則負け。
試合が終わってそばに寄ったらおいおい泣いていた。
先輩が背中をなでてくれて。
そこに同級生の男の子が自分も試合を終えて戻って来た。
「おれなんて秒殺されちゃったよっ!」って笑ってた。
息子は試合後も帰宅していいと先生に言われてもそのまま先輩たちの試合を見るために残った。
そして同級生の、同じく緊張していた男の子、
試合の後「おつかれさんだったね~がんばったね~」って声かけたら
小さい声で「・・・ありがとうございます・・・」って、ちょっと微笑んで。
これからこういうことあるある、うちはとくに。
わたしも高校受験のとき、私立も公立も38度以上発熱。
陶芸研究所受験のときも発熱。
血は争えないね。
しかし今回それを外から見て
いいよそれ、弱いよねみんな、かわいいなみんな、
などと思い、それで晩酌いっぱいやったのでした。。。
なんかええ話聞かせていただきました。
ホロ苦ぁ~!!ってこういう事だったんですね。
なんか懐かしいです。
折れそうな気持ちを必死にこらえてる姿。
かたや女子はもちろん緊張してるんだろうけど
ハラがすわるというか。それはかっこよかったです。
いいね。
試合後、夕食で「タマが見守ってくれてたんだよね」って言ったら
うおおお~んて号泣してましたわ。
しかしその後のフクは「あのときの『乗り越えた感』はどこへいった?」
ってかんじ。ノビタ復活。。。