身の回りの草や木の、効能などを教わりながら
採集をお手伝いする機会があって、ワクワクしながらキョロキョロしている。
サンザシ、キハダの実
サンザシはドリンクなどで売られてはいるけれど
実際生っているものを見たのは初めてだった。
実がおいしいのだろう、実の中にはみっちり虫が入っていた。
どうしよう、このまま煮るか乾燥させるか。
キハダは染めをやる人には馴染みがあるだろうし
昔あからある百草丸という胃腸薬にも入ってるんじゃないかな。
先生は「アイヌの人たちが調味料として使っていた」と言って
おくちの中に入れていたけれど、刺激が強かったみたい。
調べると山椒の仲間のようだ。
キハダの枝も毛糸染めに使えるかなと持ってきた。
あけびがもう終わりかけで、でも実がしっとり甘くて
和菓子のよう。これも漢方薬になるらしい、でも実は使わない。
なつめ、これは別のところで草刈り仕事をしていて
そこにたんまり落ちていたのを拾ってきた。
りんごのような食感と爽やかな甘味酸味がある。
昨日そこの田畑の持ち主のおじいさんに聞いたところ
これを蒸してやるとゼリーみたいになってさらに食べやすいらしい。
味見させてもらった、うん、これもまたおいしい。
甘味が増している。
これを乾燥させると売ってるナツメの実になるのだな。
秋はみのりの秋。
採集の楽しさは、あっという間に通り過ぎる。
霜が降りるまでのほんの束の間。
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