ミシン。
うちには3台のミシンさんがいらっさる。
高校生のときにおばから借りて、そのままずーっと使い続けてしまって
結果わたしのものになってしまっているシンガーの「MERRITT」さん。
友人のおばあさんが使っていて、もう使われなくなって何年か経ってしまい、もったいないので使ってと
譲ってもらった足踏みミシン。
そしてこれまた布作家の友人からいただいたロックミシン。
こんなにいいミシンさんばかりなのに、ふと「工業用が・・・ほしい」と浮気心をいだいてしまった。
30年以上わたしの相棒。今まで修理に5万くらいは使っている。
どうしてかシンガーのMERRITTさんが不調なのだ。
返し縫いをしたあと、しばらく送り歯の向きが元に戻らない。
布送りがどうも調子が悪いのかな。もういい年齢といえばそれまでだけれど。
不調があると縫い物から遠のく・・・。
足踏みさんも、一度掃除しようといろいろ外して磨いたら
何かを触ってしまったようで(それがなんだかわからない)
前のように縫えなくなってしまった。
このまま新入りさんをうちに迎えていいのだろうか。
いや、いけない。それはだめだ。
まずMERRITTさんの奥のホコリを取り去り、外側も磨いてみる。
(MERRITT/SR-4は素人が解体して掃除、油指しなどできるものではなく
プロのミシン屋さんも修理に苦労するほどの仕組みでできているらしい)
試し縫い・・・生地が厚くなければまだいける。まだ縫える。
足踏みさんも油を何箇所もさし、踏み台のところのホコリもとり、引き出しもひっくり返して整頓。
左の引き出し 右の引き出し
ここを前に触ってから不調になった。ここを調節しながら何度か試し縫いを試みる。
気持ちを込めてお掃除し調整し、なんとなく縫い目がそろってきているような気がする。
浮気なんてしないよ、あなたたちとずっとやっていきたいよ、これからもよろしくね、
と話しかけながらお掃除、そして謝る。
ピカッとしたミシンさんたちはなんだかお風呂に入った後のように気持ちよさそう。
不思議なもので、あれだけ縫い物から遠のいていたわたしの気持ちもググーッと持ち直してきたのであった。
使いづらかったエプロンの紐のところ、ストーブの上に落ちてコゲ穴ができた長袖シャツ、
古着のトレーナーの繕い、これをゆっくりやった。
やっぱり縫い物が好き。
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