7歳息子も春休みに入った。
学校がきらいではないけど「これをやらねばならぬ」を羅列されるのが
とてもつらい息子は(オトナもそうですが)
休みに入り、一日今日なにしてすごそう?と朝から考えるのが楽しいらしい。
お金をつくるのも、その楽しみのひとつ。
徐々に仕上がりもうまくなってきて、それを一枚ずつ丁寧に箱に収めている。
どこかから出してきたコインも一緒にして。
「こんなにお金いっぱいにして、どうするの?」と聞くと
「家を建て直して、クルマ買って、海外旅行する」
ひっくりかえってしまった。
何という昭和な希望!
帰宅した父ちゃんに「家を建て直したいらしいよ、クルマも買い換えるらしいよ」
と伝えたら「家を建ててるとこを見てないからなあ」とちょっと寂しそうに言った。
しかしこの昭和なお人、将来の夢は?と聞いたら「本屋さん」だそうです。
私の夫はかつての夢は
TV映画「名犬ラッシー」の生活だった
そうです。 映画は半世紀以上昔なのに、
サイドバイサイドの冷蔵庫があって、主婦は
パンやケーキを家で焼いて、犬が走り回れる
広いお家があって、家の外には牧場があり、
お父さんはいつでも乾いた牧草を軽々と
あちこちに放っている生活です。
私はそういう生活をしているアメリカを
経験しているので、アメリカの冷蔵庫が
大きいのは隣の家まで数キロ、スーパーまで
数十キロあるから、週一回ぐらいしか
買い物に行かないからなのよ、とか、
だからパン屋さんもケーキ屋さんも
無くて、自分で焼くしかないのよ、
とか言うと夢が無い!と嘆くのです。
そういう状況で地平線が360度見えるような
場所で銃を持ちたいという気持ちもわからなくは
無いのですけどね。
家はたとえしっとり湿気を含んだ古家でも
ご近所がいて、商店街やショッピングセンターも
生活圏の中にある日本はありがたい国だと
思うのです。でも息子さんが建て直したい
理想の家はどんなものか、ぜひ知りたいです。
万事旧態依然としている我が家も
サイドバイサイドの冷蔵庫だけは
アメリカ式です。
素人が建てたので、住み始めてもうすぐにいろいろ不具合があり
さらに年数も経過して、階段がボロボロ、
テラスも朽ちて来ていて。
そして7歳息子の部屋はない。
息子は新築のピカーっとした家やマンションがいいみたいです。
それこそアメリカの広い一軒家なんて目がハートになるでしょう!
15歳息子は家を建ててるところを実際見ている。
直しも増築も。
それで少し家に対する思いがあるようです。
うちの周りには牧場もなくラッシーいませんが
猫が裏山の木に登り、鹿が家の前を横切り
早朝アカゲラがコツコツ木をつつく音がする。
「名犬ラッシー」にはなれないですけど
「山ねずみロッキーチャック」(同じ時代のカルピスアニメ劇場)かな?と思います。
家はそこの中に出てくるビーバー、リス、山ねずみの家に似てるかも。。。