来賓や親兄弟を迎えての帰山式、百日間鍛えた喉で読経が響き渡る
いよいよ、帰山式だ。本堂の中には、来賓の宗教関係団体の幹部役員の方々、友好の各寺のお上人、さらにはお上人や奥さんの親御さんやご兄弟姉妹が、正装して並ばれる。私たち役員も礼服に白のネクタイでの参加だ。壇・信徒も白の行衣を着け、袈裟をかけての正装で、本堂いっぱいに座っている。入れない壇・信徒は、外に椅子に座っての列席だ
まず「寒百日大荒行」を成満しての「許証」の授与があり、その後百日間鍛えられた喉での読経が続く。9人の行僧の張り上げた声は、檀家・信徒の安寧のみならず、世界の平和まで祈願する。実に厳粛で荘厳な張りつめた雰囲気が包み込む。
その後、ご来賓のご挨拶もあった後に、我が寺のお上人の涙のご挨拶もあり、列席者も涙する人がたくさんいた。
お帰りの際には、「百日」抱いて祈願された御札とともに、記念品やお弁当などの入った大きな袋が用意されている。
その後、私たち役員はずいぶんと長い時間を要しての後片付けをして、滅多に体験できない「帰山式」からの「おとき」となった。