駅前で桃太郎像が迎える岡山、桃太郎についてもっと知って欲しいと願う
私がその開館に携わった「岡山市デジタルミュージアム(現岡山市シティミュージアム)」が、「岡山の歴史と今を保存する」をコンセプトに開館したのは2005年。今年で10周年を迎える。その開館記念の特別展は、「おかやまと桃太郎」(因みに、グランドオープンの記念展は「新シルクロード展」)。その当時のことは、今も記憶に新しい。
何故、「おかやまと桃太郎」を開館記念展としたかと言えば、「岡山と言えば桃太郎」「桃太郎と言えば岡山」と「桃太郎」が岡山に定着しているから。そして、もっと様々な桃太郎を知ってもらいたかったから。ただ全国的には、岡山市以外にも高松・鬼無、そして愛知県犬山市が「桃太郎の三大伝説地」と言われている。桃太郎神社はないが、岡山の玄関口である駅前には桃太郎の胸像もある。
なお、きびだんごも、全国で生産・販売されている。そして様々なデザインは魅力的だ。広榮堂はきびだんごの包装に五味太郎さんの桃太郎を使い、きびだんご一品づくりの山方永寿堂私がご縁をいただいている野村たかあきさんがデザインした桃太郎が使われている。
ところで、「岡山と言えば桃太郎」という状況が作り出されたのは、そんなに古いことではない。1930(昭和5)年、難波金之助さんが『桃太郎の史実』を出されてから。そして、それをずいぶんと進めたのが、「桃太郎知事」と呼ばれた三木岡山県知事。岡山国体(1961年)に桃太郎が使用され、しっかりと定着した。でも、先の岡山国体では「ももっち」が登場した・・・。
さて、ミュージアム開館時は「おかやま桃太郎研究会」が立ち上がっていたが、現在は改組発展し「おかやま桃太郎の会」(全国組織である「日本桃太郎連合会」にも参加している)として活動を展開している。
去る11日には、そのミーティングが開かれ私も参加させていただいた。そこでは、昨年一年の活動のまとめと今年の活動の方針を決めた。より多くの方に桃太郎と岡山を考え愛していただくために、今年もみんなで頑張ろうと誓い合った。
ともあれ、いっそう「桃太郎」が県民・市民のみなさんの中に浸透して、愛されることを心から願うのみ。その意味では、岡山シティミュージアムの開館10周年企画として「桃太郎」が取り上げられたら嬉しいのだが・・・。
私たちの「おかやま桃太郎の会」でも、難波金之助さんの「桃太郎の史実」を収録した新しい「桃太郎本」を、近く発刊する予定としている。乞う、お楽しみに。
「野菜くずを使った出汁」づくり、「ゴミを出さない料理教室」を思い出した
昨日は寒かったが、春本番。ずいぶんと楽しませてもらった、ナバナとブロッコリーが終わりを迎えた。ホーレンソウはトウが立っている。一方種イモの切り方を失敗し、心配していたジャガイモは植えたものは全て芽を出してくれた。ニンジンや大根の間引き等が待っている。そして、そろそろキューリやなすびを植えようと思う。
そんなお野菜づくりをしていると、決して野菜が好きではなかった私だが食べる、食べる。毎朝、自家製野菜を使った生野菜のサラダをたっぷり食べている。定年頃までは天ぷら・お肉派で、お料理の添え以外はほとんど食べることはなかったのに。
自然とお野菜を使った料理が多くなり、野菜くずがたくさん出る。そんな時、ネットで「野菜くずを使った野菜出汁」の作り方があった。早速昨日チャレンジしてみた。
そんなことで思い出したのが、今は「野菜食堂こやま」オーナーである小山月枝(新:津希枝)さんの、「食材をまるごと使用したゴミを出さない調理法」。当時消費者行政を担当していて、ずいぶんとたくさん開催し、小山さんにはずいぶんとお世話になった。
その背景には、1991(平成3)年11月年、岡山市が「ゴミ非常事態宣言」を発したことがある。それにより公民館などで、ゴミ減量・ リサイクル促進のイベントや講座、環境問題に関して様々な取り組みが行われた。「ゴミを出さない料理教室」は、その一環で開催し、野菜のうまみをしっかり引き出す料理法で大変な人気だった。
そんなことを思い出したが、もう一つ「野菜食堂こやま」に久しく行っていない。ずいぶんとお世話になったのに、小山さんゴメンナサイ。今週は週末が雨、その前に苗や種を植えよう。