21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

遂に日本はトカジャンク状態に

2010-04-24 09:42:02 | 雑記帳
 まるで、戸梶圭太の小説のように、今この国では簡単に暴力と人殺しが横行している。とくに親子、兄弟、夫婦間の暴力殺人が目立つ。それだけ、暴力という行為が日常化しているといえる。身内から、隣人、そして知人、友人、他人、さらには無差別と、空恐ろしい勢いで、暴力と殺人は増え続けている。

 戸梶の小説は、血、脳みそ、腸が激しく飛び散るスプラッターノベルといえなくもないが、不思議と残忍さや残虐さを感じない。たぶん、スプラッター描写は顔を殴れば腫れる、腹を刺せば血が出る、裂けば腸が流れ出す、頭を斧で叩き割れば脳みそが飛び散るという、暴力の結末を多少大げさに表現しているだけで、小説の本題は暴力そのものではなくストーリーにあるからだ。くどくど書くのもなんだが、暴力表現のタガを外すと、当然残酷な描写になるというだけのことだ。谷岡ヤスジの鼻血ドバーッと同じだ。
 しかし、連日の殺人ニュースを見ると、戸梶の世界が小説にとどまらず現実化している気がしてならない。とにかく、人殺しが簡単すぎるのだ。最初は、眉をしかめた話題も、こう頻繁に起きると、やっぱり感覚がマヒしてきた。これではまさに戸梶の世界ではないか。

 遂に日本はトカジャンク状態に陥ってしまったのか。

コメント
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