21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

小沢造反はブラフじゃないの!

2012-06-22 07:55:30 | 政治にモノ申す
 一体改革法案に反対を表明した小沢だが、果たして離党するのか。グループ議員の離党届をまとめるなど、いかにものアピールを見せるが、ポーズとも受け取れる。これまで、離党のタイミングは何度かあったが、小沢はまったく離党の意思もそぶりも見せなかった。それは、年齢的にも最後の天下取りにこだわったからであり、今さら政権を飛び出す元気もないからだ。

 マスコミの論評は離党、新党立ち上げを確実視するが、そんなに単純な状況だろうか。大方の予想通り小沢がグループを引き連れて、新党を立ち上げたとして、誰が支持するのか。つまり、選挙で大敗するのは確実だ。あの小沢が負け戦をするだろうか。

 壊し屋の異名を取った小沢だが、これまで選挙で大敗したことはない。新進党を壊し自由党を立ち上げたとき、自自公政権から離脱したとき、ことごとく小沢は選挙で善戦している。しかし、今回は状況が全く違う。小沢は反対を正義と豪語するが、選挙で国民の支持を得られるとは思っていないはずだ。つまり、今、選挙をやったら負けると考えている。それは、民主党で戦っても、新党で戦っても負けるということだ。だとしたら、小沢の狙いは解散総選挙阻止である。

 選挙をしない限り、腐ってもあと一年は民主党政権は継続する。小沢が狙うのは、それまでに政界再編を行い流れを変えることだ。

 現在の民主党の状況を考えれば、答えは見えてくる。まず、野田政権そのものが党の本流ではなく、支持基盤はかなり弱い。所詮、菅失脚のタナボタである。野田首相が政治生命をかけるといっても、心中する議員はいない。小泉が郵政解散を断行したときと状況は違う。今、野田が解散に出ることは、暴挙以外の何ものでもない。まして大連立を前提とする考えは、民主党の使命、政権交代の意義を放棄するのと同じである。

 当然、自民が野田に同調するケースは、小沢を追い出し、野田に加担することで事実上民主を崩壊させる。軒先を借りて母屋を乗っ取るということだ。

 果たして、民主党の権力者たちが、それを許すだろうか。政権交代失敗の構図は、自らの政治生命を絶つことくらい党内の議員は自覚しているはずだ。

 輿石幹事長の態度がそれを物語る。たぶん、小沢のブラフが党内議員に浸透し、採決引き延ばしを余儀なくされ、三党合意はご破算という図式が見えてくる。国民を小馬鹿にした政治はまだまだ続くということだ。
コメント
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