21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

高梨W杯連続2位の不安

2014-01-27 23:14:33 | 語るスポーツ
 高梨のW杯連続2着、いや競馬じゃないから2位というべきだろう、ソチ五輪本番を直前にしてこの結果はどうなのだろう。本人もメディアも不安はないというが、やはり気になる。それというのも明らかに使いすぎの感があるからだ。

 いくら若さがあるとはいえ、これから本番までにさらに4戦もこなすというのだから、いささか心配だ。マラソンのあの公務員でもあるまいし、まさかトレーニングの一環として大会に出るわけではないだろう。大会とトレーニングでは精神的にも肉体的にも疲労度は全く違う。練習で10本飛んでも大会の1本に比べれば負担は軽い。もちろん、肉体的には1より10の方が負担はかかるが、緊張感による負荷を考えると明らかに大会の方がダメージは大きいのだ。

 私はジャンプの経験はないが、アルペンの経験がある。種目は違っても危険度の高いスキー競技のプレッシャーは共通する。明らかに使いすぎだ。月に2度も3度も海外と国内を往復して大会に出るのは、想像を絶するものがある。どうして、コーチはオリンピックを意識したコンディショニングをしないのか不思議でならない。

 おそらく、若い高梨にしてみれば休む方が不安なのだろう。しかし、体にダメージが蓄積されると、コンディションの低下もさることながらケガも心配だ。今の高梨の実力なら、普段通りに飛べば、絶対に勝てる力がある。明らかに抜けている。絶頂期のディープインパクト並みの強さだ。しかし、いくら強くてもコンディションが悪ければ格下に負けるのだ。

 高梨の試合後の優等生じみたコメントを聞くと、この子は疲れていても疲れたと言えない子なんだなと思う。「そこまで大人に気を使うなよ」といつも思う。やっぱり、そこは大人がきちんと考えてあげないと無理がたたっていつか彼女をつぶす気がしてならない。

 金メダルに一番近い存在だけに、ものすごく心配だ。

 

 
コメント
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