21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

森発言の五輪政治利用と馬鹿さ加減

2014-01-18 21:27:47 | 政治にモノ申す
 森元総理の「原発ゼロなら東京五輪を返上!」発言は、五輪の政治利用ではないのか。などと、目くじらを立てて言う気はさらさらないのだが、あまりに低レベルな発言に開いた口が塞がらない。

 この発言、都知事選に出馬を表明した細川元総理の過去の東京五輪返上発言を逆手に取ったもので、明らかに都知事選を意識したものだが、政治利用はけしからんのは当然だが、発言内容があまりにひどすぎはしないか。

 原発がなければ電力が賄えず世界に迷惑をかけるので返上するしかないなどと、どの面下げて言えるのか。これじゃ、原発なしに日本は生きられないと言っているのと同じで、自民党は原発推進しか頭にないことをさらけ出したも同然だ。

 少なくとも、世界において原発の安全神話は崩壊しており、多くの先進国が自然エネルギーへの移行に動いている。日本が原発推進国であるなら、逆に五輪への参加をためらう国が出てきてもおかしくない。とんだ間抜けぶりではないか。

 大体、都知事選のテーマが原発というのが胡散臭いのだ。東京都における原発問題が安全安心とは別に、経済問題として捉えたなら話はわかるが、安全云々は一自治体で語られるテーマではない。原発を作って一番得をするのは東京都であり、電力を得る都民でもなければ、電源立地の補助金や補償金、さらには雇用に授かれる地方でもない。莫大な建設費と維持費、さらには都民が使う電力料金が、一体東京都にどれだけの税金を落とすか。つまり、東京電力と東京都は一心同体であり、これこそが原発問題の元凶なのだ。都知事選で原発を議論するなら、安全性云々より、金をばらまき地方に危険を押しつけるのみならず、莫大な利権の恩恵にあずかる悪魔の仕組みを問題にしろといいたい。


 思わず、熱くなってしまったが、森元首相の能天気な発言で、皮肉にも自民党の原発推進が明らかになり、都民はさぞかし戸惑っていることだろう。五輪でどれだけ電気を使う気かわからんが、せっかくの五輪気分に水を差された都民もいい迷惑である。
 
 

コメント
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