統一教会と自民党の関係など、あほらしいほど単純であり、その単純すぎる関係を知らずに過去の因習を連綿と引きずり続けた現在の議員が今になってあたふたしている無知蒙昧ぶりにあきれかえるばかりだ。
両者の関係の根っこは反共精神であり、統一教会は国際勝共連合という団体を作り、反共に熱心な自民党の政治家を支援してきた。信者から霊感商法で財産を根こそぎむしり取るとんでもない悪徳宗教であることが昭和50年代に社会問題化するまで、その関係は公然と続いていた。
今、統一教会と関係を続けている政治家は、多くはそうした社会問題が沈下した後に政治家になった連中であり、たぶん、応援してくれる組織の一つとして単純に関係を持ったのだろう。安倍氏とて例外ではないはずだ。
それが、信者の息子が教会憎しで安倍元首相を撃ったことから、統一教会との関係が露呈してしまった。それまで、何の問題意識も持たずに、行事に祝電や祝辞を送っていたのだから、さぞかしあせっていることだろう。
それは政治家に限らず、マスコミも似たようなもので、統一教会に関しては過去の出来事として、オーム真理教と違って監視を怠ってきた。それが、ひょんなことから存在がクローズアップされ、慌てて掘り返してみたら、政治家と教会の関係が出てきたから、これはヤバイっしょとなっただけである。
つまり、政治家は教会に対して、応援よろしく、応援ありがとうというだけ関係で、かつてのような反共の同志といった意識は毛頭ない。だから、何がいけないのという本音も飛び出すのだ。結局は、政治家として無知であり、脇が甘いというだけの話だ。
それをことさら根深い問題のようにメディアは煽るが、所詮はアホな政治家があわてているというだけで、そんなアホは次の選挙で落とせばいいだけの話だ。