半世紀近くも馬券を買い続けているにもかかわらず、フェアリーSほど馴染みのない重賞レースはない。39回目になるというのに、まったく記憶に残っていないのだ。あきれたことに去年のレースすらまったく記憶にない。
そんなレースでも、勝負しようっていうのだから早くも焼きが回ったといかいいようがない。年明けから悔しいレースばかりで、少し焦り気味なのは否めないが、正月の散財は明日で終わりと、果敢に勝負する。
狙いはミシシッピテソーロだ。新潟でデビューして2連勝、アルテミス、ジュベと負けはしたが、大敗を喫したわけでなく、特にジュベに至ってはコンマ7秒差の5着と大健闘である。
本来ならGⅠで掲示板にのった実績から、上位人気に推されて当然なのだが、目下単勝10倍台で5番人気に甘んじている。たぶん、ダノンバラード産駒という地味な血統である点と若手ジョッキーが手綱を取ってきたことで期待値が低い印象があるせいではないか。今回も乗り替わりで若手が手綱を取るが、昨年は重賞4勝を挙げた売り出し中の鮫島駿だけに期待が持てそうだ。
ちなみに今年は、ダノンバラード産駒がほかにミルファームの2頭が出走する。人気種牡馬なら珍しくもないが、重賞に同産駒が3頭も走るのは、たぶん最初で最後ではないか。アンタノバラードはオヤジ世代は名前だけで買いたくなるし、同様にキタウィングも明菜推しにはたまらない上に、新潟2歳Sの勝ち馬である。
バラードトリオは当然買う。
あとは前走好走組のスピードオブライト、ヒップホップソウル、ディナトセレーネ、ルメのエナジーチャームを絡めるつもり。