21世紀中年

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ルメのためのダービーだ!

2023-05-26 07:25:09 | ヨレヨレ競馬ライフ

 キタサンブラック、ドゥラメンテ、ハーツクライ、サトノクラウン、サトノダイヤモンド、今年のダービーの有力種牡馬たちだ。ドゥラメンテ以外は、ダービーではハーツがキンカメの2着、サトノクラウンがドゥラの3着、サトノダイヤモンドがマカヒキの2着とあと一歩で栄冠に手が届かなかった。ちなみにキタサンブラックはドゥラの14着と大敗を喫している。

 キタサン以外はダービーで好走しており、親子制覇、父の雪辱がかかっているが、もっとも期待が大きいのは皮肉にもダービー大敗のキタサンの産駒2頭で、しかも昨年の2着、イクイノックスに続き、2年連続で有力馬が出走する。

 それにしても、興味深いのが、ルメールのダービーにおける成績だ。これまで7回騎乗機会があり、1-2-1-3、勝ったのは2017年のレイデオロ、本人にとっても藤沢師にとっても悲願の1勝だった。

 去年のイクイノックスもそうだが、ルメールにとってダービーはなかなか勝てないレースだ。デムーロがネオユニバース、ドゥラメンテで2勝していることを思えば、ルメはもっと勝っている印象があるが、名手でもなかなか勝てないのがダービーなのだ。これまで何度もエース級の馬で挑戦し、去年のイクイノックスもチャンスがあった。そんな名手が1度しか勝てていないのだから、ダービーは運のいい馬が勝つという格言も納得だ。

 そんなルメールにとって今年は、去年に続いく大きなチャンスなのは間違いない。青葉賞馬は勝てないというジンクスがあるが、スキルヴィングにはそんなジンクスは関係なさそうだ。キャリア4戦すべて府中の芝、しかもすでに2400mと本番と同じ距離で2勝しており、青葉賞は権利云々を度外視したあくまでも本番の試走、文字通りトライアルだったと考えていい。ルメも皐月賞1番人気で落鉄の不利がありながら3着したファントムシーフではなくスキルヴィングを選んだのは、勝てる確信があるからに違いない。

 そんなスキルヴィングのライバルたちは、決して順調ではない。最大のライバル、ソールオリエンスにしてもあの不良馬場を強烈な末脚で爆走した疲れがあり、皐月賞上位馬も同様の目に見えない不安がある。ホープフルの覇者ドゥラエレーデに至っては、前走が海外のダートである。

 ならば、同じ青葉賞2着のハーツコンチェルト、京都新聞杯の勝ち馬サトノグランツに食指が動く。

 そんなわけでスキルヴィングへの期待は膨らむ一方だ。種牡馬対決と言う視点でも、サトノダイヤモンド、サトノクラウンはルメでダービーを惜敗した馬である。ハーツクライだって、有馬記念はルメが乗っていた。まさに、今年はルメのためのダービーといえる。

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