縮小均衡経済からの脱出:その1
日本の経済規模はGDP(国内総生産)でいうと約500兆円といわれています。500兆円を超えたのは2005年で、2007年には515兆円を超えたのですが、このところのデフレで、2008年には494兆円に目減りし、2009年には473兆円に目減りしてしまう見通しです。
それにしても、日本人が一生懸命働いてこれだけの付加価値を作り出したのですから、自分たちの作り出した成果を確り使いきったらいいと思うのですが、日本人は毎年10兆円から20兆円使い残しています。
もちろん「使い切る」というのは、何も飲み食いだけに使うわけではありません。教育訓練や、研究開発、新鋭設備投資などといった、将来の経済発展の原動力になる投資に「使う」のも使うことです。
医療や高齢者介護などの福祉に「使う」のも使うことです。今、高齢化社会で、こうした支出はますます必要になっています。
しかし、日本人は使わないで、将来のために毎年10~20兆円貯蓄しています。苦しい時のための貯金ですが、苦しくなるともっと倹約して貯金するという真面目な性格 なのでしょうか。
丁度、家庭でいえば、年間500万円の所得があるのに、毎年10~20万円使い残しているようなもので、そのお金は金融機関を通して、よその人が使っているということです。
同じことを国でいえば、その貯蓄は、国際金融機関を通じて、外国に貸し、外国が使っているわけです。外国が使うのですから、雇用や所得は外国で増えるだけです。日本には利息や投資収益が入ってくるはすですが、なかなか上手くはいきません。
貸した金が、なかなか返してもらえなかったり、外国のバブル崩壊でパァになったり、まずい投資で運用損ばかり出たり、円高で目減りしたり、などなど問題は多いようです。
日本国民は「折角貯蓄したのに損してしまった、もっと節約しなければならない」と萎縮し、ますます国内の経済活動が不活発になります。
不安が不安を呼んで、さらに消費を削って貯蓄に回す、消費が減れば一層不況になるという事で、結局は、経済活動の縮小過程です。将来のための貯蓄が、経済を縮小させ、将来の収入を減らす、さらに不安になって消費を切り詰める。今の日本はこんな縮小均衡経済のようです。
日本の経済規模はGDP(国内総生産)でいうと約500兆円といわれています。500兆円を超えたのは2005年で、2007年には515兆円を超えたのですが、このところのデフレで、2008年には494兆円に目減りし、2009年には473兆円に目減りしてしまう見通しです。
それにしても、日本人が一生懸命働いてこれだけの付加価値を作り出したのですから、自分たちの作り出した成果を確り使いきったらいいと思うのですが、日本人は毎年10兆円から20兆円使い残しています。
もちろん「使い切る」というのは、何も飲み食いだけに使うわけではありません。教育訓練や、研究開発、新鋭設備投資などといった、将来の経済発展の原動力になる投資に「使う」のも使うことです。
医療や高齢者介護などの福祉に「使う」のも使うことです。今、高齢化社会で、こうした支出はますます必要になっています。
しかし、日本人は使わないで、将来のために毎年10~20兆円貯蓄しています。苦しい時のための貯金ですが、苦しくなるともっと倹約して貯金するという真面目な性格 なのでしょうか。
丁度、家庭でいえば、年間500万円の所得があるのに、毎年10~20万円使い残しているようなもので、そのお金は金融機関を通して、よその人が使っているということです。
同じことを国でいえば、その貯蓄は、国際金融機関を通じて、外国に貸し、外国が使っているわけです。外国が使うのですから、雇用や所得は外国で増えるだけです。日本には利息や投資収益が入ってくるはすですが、なかなか上手くはいきません。
貸した金が、なかなか返してもらえなかったり、外国のバブル崩壊でパァになったり、まずい投資で運用損ばかり出たり、円高で目減りしたり、などなど問題は多いようです。
日本国民は「折角貯蓄したのに損してしまった、もっと節約しなければならない」と萎縮し、ますます国内の経済活動が不活発になります。
不安が不安を呼んで、さらに消費を削って貯蓄に回す、消費が減れば一層不況になるという事で、結局は、経済活動の縮小過程です。将来のための貯蓄が、経済を縮小させ、将来の収入を減らす、さらに不安になって消費を切り詰める。今の日本はこんな縮小均衡経済のようです。