ポピュリズム支配の困った社会
ポピュラーという言葉はいい言葉だと思います。私もポピュラーという言葉は好きです。しかし「ポピュリズム」(=ポピュラーでありさえすれば)」というとどうでしょうか。
あの人はポピュラーだと言えば、「あの人は皆んなに知られている」とか「あの人は人気がある」という意味でしょう。
しかし、こうした感覚は、つきあう中身によって違ってくることもあります。「一緒にゴルフをやると楽しくていいんだが、一緒に仕事をやったら、とんだ目に合う」などという場合もあります。確かに人間というのは極めて複雑で、長く付き合っているけど、どうもよく解らないところもあるなどというのは現実によくあることです。
こういう種類の話は、直接付き合っての話です。しかし、今「ポピュリズム」として問題になっているのは、選挙に関わる話です。市会議員などの場合には直接お付き合いがある場合もあるでしょう。しかし国政レベルになると、通常は新聞やTVといった媒体を通してしか知らない人について、「適切かどうか」を判断しなければなりません。
現実に私たちがやっていることは「本当は良く知らないのだけれど、知ったつもりで投票する」ということなのでしょう。
その結果、時を経ずして選択が誤りだった事が解り、政権交代が起こったりします。選挙する我々にも、よく考えれば、大きな反省が必要なのです。
こうした中で、世界中で見られることなのですが、大変心配なのは「ポピュリズム」蔓延の傾向です。
マスコミのせいもあるのかもしれませんが、国民がポピュリズムの傾向を強めると、選挙大事の政治家は忽ちそれに反応します。可能性などは解らずに、国民が喜びそうな公約やマニフェストを掲げ、政権を取ってみたら結果は何もできないとった事になります。
EU加盟の赤字国などは典型ですが、国民の口に苦い良薬(緊縮政策)より甘いお酒(緩和や減税)を掲げた方が国民に人気があったりするのです。アメリカの赤字垂れ流しの儘の出口戦略なども同列です。
これは何も政治の世界だけではありません。経済経営の世界でも、長期的にはいざ知らず「今の評価が良ければよい」が流行です。
時価総額最大が経営の目標になったりします。時価総額などというのはポピュリズムの典型で、タレントの人気投票と一緒で、明日はどうなりかわからない指標です。
舶来崇拝のまだ残る日本ですが、こうした社会の傾向だけは賢く見分けて、何とか追随しないようにしたいものです。
ポピュラーという言葉はいい言葉だと思います。私もポピュラーという言葉は好きです。しかし「ポピュリズム」(=ポピュラーでありさえすれば)」というとどうでしょうか。
あの人はポピュラーだと言えば、「あの人は皆んなに知られている」とか「あの人は人気がある」という意味でしょう。
しかし、こうした感覚は、つきあう中身によって違ってくることもあります。「一緒にゴルフをやると楽しくていいんだが、一緒に仕事をやったら、とんだ目に合う」などという場合もあります。確かに人間というのは極めて複雑で、長く付き合っているけど、どうもよく解らないところもあるなどというのは現実によくあることです。
こういう種類の話は、直接付き合っての話です。しかし、今「ポピュリズム」として問題になっているのは、選挙に関わる話です。市会議員などの場合には直接お付き合いがある場合もあるでしょう。しかし国政レベルになると、通常は新聞やTVといった媒体を通してしか知らない人について、「適切かどうか」を判断しなければなりません。
現実に私たちがやっていることは「本当は良く知らないのだけれど、知ったつもりで投票する」ということなのでしょう。
その結果、時を経ずして選択が誤りだった事が解り、政権交代が起こったりします。選挙する我々にも、よく考えれば、大きな反省が必要なのです。
こうした中で、世界中で見られることなのですが、大変心配なのは「ポピュリズム」蔓延の傾向です。
マスコミのせいもあるのかもしれませんが、国民がポピュリズムの傾向を強めると、選挙大事の政治家は忽ちそれに反応します。可能性などは解らずに、国民が喜びそうな公約やマニフェストを掲げ、政権を取ってみたら結果は何もできないとった事になります。
EU加盟の赤字国などは典型ですが、国民の口に苦い良薬(緊縮政策)より甘いお酒(緩和や減税)を掲げた方が国民に人気があったりするのです。アメリカの赤字垂れ流しの儘の出口戦略なども同列です。
これは何も政治の世界だけではありません。経済経営の世界でも、長期的にはいざ知らず「今の評価が良ければよい」が流行です。
時価総額最大が経営の目標になったりします。時価総額などというのはポピュリズムの典型で、タレントの人気投票と一緒で、明日はどうなりかわからない指標です。
舶来崇拝のまだ残る日本ですが、こうした社会の傾向だけは賢く見分けて、何とか追随しないようにしたいものです。