先端技術と人間
平成30年も10日経ちました。日本では年末商戦も多少活発だったようで、新年には福袋も、高額のものも含めて、かなり活況だったようです。
年初来株価も上げ基調、昨日、今日は円高と利食いで反落ですが、評論家は口をそろえて先行きは高いと説明し、我が国としては、良い年の初めと言えそうです。
そんなところに2つほど困ったニュースが入ってきました。1つは、アメリカはラスベガスの世界最大の家電見本市、「CES」で2時間の停電があったというニュース。もう1つは、PCやスマホのCPU(中央演算装置)に深刻な欠陥が見付かったというニュースです。
ともに、現代エレクトロニクスの最先端を行くことを誇示、標榜する代表格のイベントや製品ですが、やはり人間のやること、100%完全とは言えないという現実を突きつけられたような気がします。
CESの停電の方は、インテルが「CES2018最大のヒット商品、『Blackout』をご紹介します」とツイッターに書き込んだとのことで、特に事故でもない限りジョークで終わることもできる事かもしれませんが、よく考えれば深刻な問題も含まれているような気もします。
CPUの問題の方は、中身はとても分かりませんが、これからあらゆる物がIoTでつながり、自動運転車からVRの世界まで人間の機能が多様に拡張され、そのコアとなるべきCPU ですから、これは本当に深刻な問題ではないかと感じてしまいます(ハッカーなどという困った人たちもいるのです)。
CESの停電は、前日の大雨のせいで変圧器に不具合が生じたようだと説明されたそうですが、日本式に言えば、この重要なイベントの前、大雨もあったというのであれば猶更、点検の方はどうだったのか、という事になり、不完全な点検という人為的なミスとされるでしょう。
やはりアメリカの自動車に故障が多い、日本では売れないといったことと関係なしとは言えないのではないでしょうか。
そういえば、日本でも長期不況以来現場力の低下で、ケアレスミスが多発すると指摘する先輩たちもいるようです。
CPUは超複雑なものだけに、これは大変でしょう。先日、メーカーの指示に従って修正したら、ほかの機能が動かなくなった、急いで修正しないように、というネットへの書き込みを見ました。
どちらかというと新しもの好きの私ですが、躊躇しているところです。
IT、IoTの心臓部ともいうべきCPUです。これからますます進歩しなければならないでしょう。しかし、そうした技術革新は進化すれば進化するほど、「完全性」(=安全性?)の確保は難しくなるのではないでしょうか。
マイクロエレクトロニクスといった言葉が生まれて以来、その進歩は著しく、われわれの生活の便利さは飛躍的に増大しました。しかし、その背後には、常に、人間の絶え間ない緻密な努力があって、初めてそれが可能になっているという事を、われわれ自身の行動への反省とともに、何か強く感じさせるニュースのような気がしています。
平成30年も10日経ちました。日本では年末商戦も多少活発だったようで、新年には福袋も、高額のものも含めて、かなり活況だったようです。
年初来株価も上げ基調、昨日、今日は円高と利食いで反落ですが、評論家は口をそろえて先行きは高いと説明し、我が国としては、良い年の初めと言えそうです。
そんなところに2つほど困ったニュースが入ってきました。1つは、アメリカはラスベガスの世界最大の家電見本市、「CES」で2時間の停電があったというニュース。もう1つは、PCやスマホのCPU(中央演算装置)に深刻な欠陥が見付かったというニュースです。
ともに、現代エレクトロニクスの最先端を行くことを誇示、標榜する代表格のイベントや製品ですが、やはり人間のやること、100%完全とは言えないという現実を突きつけられたような気がします。
CESの停電の方は、インテルが「CES2018最大のヒット商品、『Blackout』をご紹介します」とツイッターに書き込んだとのことで、特に事故でもない限りジョークで終わることもできる事かもしれませんが、よく考えれば深刻な問題も含まれているような気もします。
CPUの問題の方は、中身はとても分かりませんが、これからあらゆる物がIoTでつながり、自動運転車からVRの世界まで人間の機能が多様に拡張され、そのコアとなるべきCPU ですから、これは本当に深刻な問題ではないかと感じてしまいます(ハッカーなどという困った人たちもいるのです)。
CESの停電は、前日の大雨のせいで変圧器に不具合が生じたようだと説明されたそうですが、日本式に言えば、この重要なイベントの前、大雨もあったというのであれば猶更、点検の方はどうだったのか、という事になり、不完全な点検という人為的なミスとされるでしょう。
やはりアメリカの自動車に故障が多い、日本では売れないといったことと関係なしとは言えないのではないでしょうか。
そういえば、日本でも長期不況以来現場力の低下で、ケアレスミスが多発すると指摘する先輩たちもいるようです。
CPUは超複雑なものだけに、これは大変でしょう。先日、メーカーの指示に従って修正したら、ほかの機能が動かなくなった、急いで修正しないように、というネットへの書き込みを見ました。
どちらかというと新しもの好きの私ですが、躊躇しているところです。
IT、IoTの心臓部ともいうべきCPUです。これからますます進歩しなければならないでしょう。しかし、そうした技術革新は進化すれば進化するほど、「完全性」(=安全性?)の確保は難しくなるのではないでしょうか。
マイクロエレクトロニクスといった言葉が生まれて以来、その進歩は著しく、われわれの生活の便利さは飛躍的に増大しました。しかし、その背後には、常に、人間の絶え間ない緻密な努力があって、初めてそれが可能になっているという事を、われわれ自身の行動への反省とともに、何か強く感じさせるニュースのような気がしています。