荒れ模様の地球社会、さて、人類の選択は?
1989年ベルリンの壁崩壊、ブッシュ、ゴルバチョフの米ソ首脳会談が行われ、東西の冷戦構造が終結しました。
70余年にわたる「全体主義・共産主義」体制と、「民主主義・自由経済」体制の対立はソ連邦の崩壊で終わり、これからは政治的には民主主義、経済システムとしては自由経済体制が地球上を覆って、民主的な自由競争で競い合って発展する地球社会が実現するかと思いましたが、そうはなりませんでした。
現状は米中対立が新しい冷戦状態のように見えますが、かつての米ソ冷戦とは大分質が違います。
米ソの冷戦の時は、経済関係は基本的には分断されていました。別個の経済圏だったわけです。しかし今の米中では、経済関係はお互いに複雑に入り組んでいるのはご承知の通りです。
鄧小平以来の改革開放、社会的市場経済で、中国も経済活動では自由経済圏と一体になっていったわけです。
政治的には共産党独裁ですが、経済は市場経済というウルトラCで、世界第二の経済大国になったのです。
中国は、そうして経済発展をするうちに、自由経済の効率の良さを体験し、政治体制も、次第に民主的なものに脱皮を遂げていくのが本来のあるべき姿だったのでしょう。
しかし、国民大衆が自由経済の良さに気づくスピードと、自由に慣れていない政権がそうした国民を抱えてガバナンスを維持する能力の間には、大きなギャップが生まれているようです。
「あんな大きな国をまとめるためには共産党一党独裁が必要のだ」と言われればそうかも知れません。しかしそれが本当にいいかどうかはわかりません。
偶々この時期に主席となった習近平さんは、中国を世界の覇権国にという夢を持ったのでしょう。終身の主席となり、独裁者としてそれをやり遂げたいと邁進のようです。
世界の多くのリーダーは、全体主義の独裁国が世界の覇権国になることは当然認めないでしょう。しかし子供の喧嘩のようなことはやりたくない、時間を掛け機の熟するのを待って、中国にそれ解らせることを地道に進めるべきだと思っているのでしょう。
その中で、アメリカのトランプさんだけが、現在の覇権国という地位を背負っているという自負からか、11月の大統領選を前に焦っているのか、積極的に喧嘩を仕掛けています。
そして困ったことに、アメリカを筆頭に、民主主義・自由経済を信奉する国々においても、民主主義の本来の在り方、自由経済のあるべき姿が、次第に本来の思想を逸脱したものに変貌してきているという様相がみられるが、今日の自由圏の中の動きとしても顕著になって来ているという現実があるのです。
この変貌については、次回に確り論じたいと思いますが、社会主義市場経済から、独裁国、全体主義に本卦還りしそうな中国、その一方であるべき民主主義、自由主義経済から大分逸脱・変貌した今日の自由經濟圏の国々、その対立が、今、世界を危機に陥れつつあるようです。
古い中国の諺の「天罰覿面」が新型コロナウィルスの猛威でしょうか。
さて、人類は、これからどんな選択をし、どんな行動をとっていくのでしょうか。地球上で最も知能の発達したホモ・サピエンスの頭脳が問われているのでしょう。
1989年ベルリンの壁崩壊、ブッシュ、ゴルバチョフの米ソ首脳会談が行われ、東西の冷戦構造が終結しました。
70余年にわたる「全体主義・共産主義」体制と、「民主主義・自由経済」体制の対立はソ連邦の崩壊で終わり、これからは政治的には民主主義、経済システムとしては自由経済体制が地球上を覆って、民主的な自由競争で競い合って発展する地球社会が実現するかと思いましたが、そうはなりませんでした。
現状は米中対立が新しい冷戦状態のように見えますが、かつての米ソ冷戦とは大分質が違います。
米ソの冷戦の時は、経済関係は基本的には分断されていました。別個の経済圏だったわけです。しかし今の米中では、経済関係はお互いに複雑に入り組んでいるのはご承知の通りです。
鄧小平以来の改革開放、社会的市場経済で、中国も経済活動では自由経済圏と一体になっていったわけです。
政治的には共産党独裁ですが、経済は市場経済というウルトラCで、世界第二の経済大国になったのです。
中国は、そうして経済発展をするうちに、自由経済の効率の良さを体験し、政治体制も、次第に民主的なものに脱皮を遂げていくのが本来のあるべき姿だったのでしょう。
しかし、国民大衆が自由経済の良さに気づくスピードと、自由に慣れていない政権がそうした国民を抱えてガバナンスを維持する能力の間には、大きなギャップが生まれているようです。
「あんな大きな国をまとめるためには共産党一党独裁が必要のだ」と言われればそうかも知れません。しかしそれが本当にいいかどうかはわかりません。
偶々この時期に主席となった習近平さんは、中国を世界の覇権国にという夢を持ったのでしょう。終身の主席となり、独裁者としてそれをやり遂げたいと邁進のようです。
世界の多くのリーダーは、全体主義の独裁国が世界の覇権国になることは当然認めないでしょう。しかし子供の喧嘩のようなことはやりたくない、時間を掛け機の熟するのを待って、中国にそれ解らせることを地道に進めるべきだと思っているのでしょう。
その中で、アメリカのトランプさんだけが、現在の覇権国という地位を背負っているという自負からか、11月の大統領選を前に焦っているのか、積極的に喧嘩を仕掛けています。
そして困ったことに、アメリカを筆頭に、民主主義・自由経済を信奉する国々においても、民主主義の本来の在り方、自由経済のあるべき姿が、次第に本来の思想を逸脱したものに変貌してきているという様相がみられるが、今日の自由圏の中の動きとしても顕著になって来ているという現実があるのです。
この変貌については、次回に確り論じたいと思いますが、社会主義市場経済から、独裁国、全体主義に本卦還りしそうな中国、その一方であるべき民主主義、自由主義経済から大分逸脱・変貌した今日の自由經濟圏の国々、その対立が、今、世界を危機に陥れつつあるようです。
古い中国の諺の「天罰覿面」が新型コロナウィルスの猛威でしょうか。
さて、人類は、これからどんな選択をし、どんな行動をとっていくのでしょうか。地球上で最も知能の発達したホモ・サピエンスの頭脳が問われているのでしょう。