tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

反対する専門家いないのか?

2020年07月16日 21時22分21秒 | 文化社会
手遅れにならいために
 GoToトラべルについての分科会が進行中のようです。
 政府からは、東京発着を除外して、予定通り今月22日実施という事で意見を聞いているようですが、まだ結論は報道されていません。

 東京発着を除外することは当然でしょう。しかしそれで問題が解決されると思っている人はいないでしょう。政府自体も、これで若し状況が悪くなれば、その時はさらに厳しい措置を取るといっています。

 つまり、もっと酷くなれば厳しくするという事のようですが、こうした問題は、火事と一緒で、初期消火が最も重要なのは明らかです。燃え広がってしまってからの消火が犠牲を大きくすることは誰でも知っています。

 かつて政府は、37.5℃が4日以上続いたら保健所へと言いました。もし異常を感じたらすぐに、あるいは、少なくとも37.5℃になるようだったら直ちにと言っていたら、感染の広がりはずっと少なく保健所や病院の手間もコストもずっと少なくてすんでいたでしょう。

 やってみて、酷くならなければラッキーというのでしょうか。専門家の目で見て、GoToトラベルは感染拡大につながる可能性が極めて大きいと指摘する方もいます。
 感染拡大が明白になってからt対策を講じる

 今、諮問会議は「政府案を了承した」というニュースがはいってきました。「危険だ」という委員はいなかったのでしょうか、いても少数だったのでしょうか。

 「ころばぬ先の杖」という言葉もあります。転ばないと思っても、転ぶ可能性も考えて、杖を持つのが「安全」の要諦です。
 「市井の私人が勝手なことをいっている」という事なのでしょうが、心から心配と思う人も少なくないと思います。

 旅行に行く人も、トラベル関係のお仕事の方々がたも、みんな不安を感じながら、といった状態の中で強行するよりも、少し待って、まずは安心して楽しめる環境を実現すべく協力するほうが、本当は望ましいのではないでしょうか。
 もし、これで感染が広がれば、更に長い長い間の旅行制限になることは必定です。

 個人的にも、GoToトラベルが「失敗」にならないことを願いますが、国民の生命に責任を持つ政府としては、「安全第一」を考えた、失敗の芽を摘む政策を選択してほしいと思うや切です。