tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

政権交代の目的は「変化・前進」でしょう

2022年09月07日 20時00分06秒 | 政治
安倍さんが、何か安倍さんなり成算を持って総理の座を降り、二階さんが、二階さんなりの判断で「君しか居ない」と言って菅さんが総理になり、自民党政権が次第に国民に「これでは駄目だ」と思われ、世論調査にもそれが出るようになって、岸田さんになりました。

「同じ自民党だから、今までと同じでいいの?」と言えば、そうではないのです。
国民は、今迄の延長では駄目だから、同じ自民党でももう少し国民がこれまでの閉塞感、ジリ貧感、不満足感から脱却出来るような政権担当者を望んでいたはずです。

そうした日本全体の雰囲気を、色々な自民党の人達もそれぞれに感じ取って、岸田さんが選ばれたのでしょう。

岸田内閣、最初の支持率は高かったですね。国民も、岸田さんなら何か今までと違った事をやってくれるだろう、聞く耳を持つ人だそうだ。などと噂しました。

モリ・カケ・サクラも頬被りでは済まさないだろう、日本学術会議の問題も、学会と政界の関係改善もやるだろう、賃金も上がるようになるかなんど、いずれにしても国民の声を聞いてくれれば少しは良くなるだろうなど、期待した人も少なくないでしょう。

確かに始めのうちは、国民の声を聞いてくれそうだというので、世論調査での支持率が高かったのですが。その後、残念ながら国民待望の岸田カラーは出てきません。

多くは述べませんが、期待外れの落胆が決定的にしたのは安倍さんの国葬問題でしょう。
ご本人の思い付きか、誰かの入れ知恵か、憶測は色々ですが、まず最小の経費を出して、後から何倍にも膨れ上がっても、「丁寧に説明して理解していただく」の一点張り。

丁寧な説明というのは「同じことを何回でも丁寧に繰り返す」という点は安倍方式の踏襲です。

コロナの全数把握をやめると突如言いだし、地方の圧倒的多数が反対しても、一度言ったら押し通す。相談も聞く耳もないようです。

折しも、積年の経済活動の歪みから消費者物価の上昇が広範に及び、先が見えません。国民に何か問いかける様子も、日銀と相談する様子もありません。出て来るのは低所得者に一律バラマキ、これまでと何も変わりません。

恐らく、岸田さんはいろいろ考え思い悩んでいるのでしょうが、自分の識見を発揮できるリーダーの立場が確立できていないからなのだろうと同情しますが、それではことは済みません。

国民の望んでいるのは、国民との対話が出来るリーダーでしょう。現状では、国民や労使との「対話」、「対話」です、「丁寧な説明」ではありません。
そしてその可能性もほとんど閉ざされているような感じを、国民は受け始めている事は世論調査の支持率に出て来ています。

岸田さんは総理なのです。岸田さんの本当のカラーを、思い切って見せてほしいと国民は思っているのではないでしょうか。

国民の期待に応えたときに、世論調査の支持率は確り上がるはずです。