tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

モーターとエンジンは、どう違う!?

2023年08月05日 14時31分18秒 | 文化社会
モーターとエンジンは、どう違う!?
今日は土曜日で、何となくのんびりです。最近気がついたことで、言葉の遊びのような事になってしまいますが、言葉は世につれです。

その前に、昨日のマイナカードと健康保険証の問題について、当方の間違いで説明部分に欠落があり、誠に申し訳ありませんでした。今朝、訂正いたしましたので、ご寛恕のほど伏してお願い申し上げます。

ところで、最近のEVブームの中で何となく気になっていたのが、自動車メーカの社名です。

かつて長く世界一を誇ったGMは「ゼネラルモーターズ」ですし、フォードも「フォードモーターズ」です。

日本でもトヨタモータース、日産モーターと名のつくのがトヨタ系、日産系の会社では一般的です。ホンダの場合もホンダモーターサイクルという会社があってこれは二輪車ですが、名前はモーターですが、皆エンジンで走っているのが当たり前でした。

最近でこそ、EV・電気自動車の出現で「モーター」で走っている車が出て来ましたが、未だエンジンで走っている車の方が多いでしょう。

という事で、「みんなエンジンで走っているのに何でモーターやモータースなの」という事になるのではないでしょうか。

日本語の「自動車」というのはその点では大変的確な名前ではないかと思うところです。
何故なら、機関車は、蒸気機関車でも電気機関車でもレールの上しか走れませんし、電気機関車の場合には架線から電気をもらわないと走れません。

自動車は、その点、動力源を自分の体内に持っていて、何処へでも行ける車、まさに自力で走る車「自動車」です。その点中国の汽車より実態を表しているように思われます。

考えてみれば、動力というのは、もともと人間は馬や牛に頼っていたので「馬力」・「HP」が力の単位になっているのでしょうが、それが、ワットの蒸気機関(これはスチームエンジンで「エンジン」ですね)の発明から始まってそれが、ガソリンエンジンになり電気モーターにと変わってきているのです。

私の子供のころは正確に「電気モーター」と言っていた記憶がありますが、欧米ではもともと「モーター」と言えば「動力源」の意味だったのでしょう。

そう考えればエンジンで走る自動車のメーカの名前が「モータース」であっても当たり前でしょう。

日本では、ヤマハ発動機、大阪発動機(ダイハツ)の様にエンジンを「発動機」と名付けていたり、原動機(原動機付きバイク)、内燃機関ともいってきています。

最近のマスコミでは、EV・電気自動車を筆頭に、HEV・ハイブリッド車、PHEV・プラグインハイブリッド車、FCV・燃料電池車、e-POWER(エンジンで発電してモーターで走る)などと電池とモーターの車からエンジンと電池とモーターを組み合わせた車、は燃料電池(FC)に電池とモーターを組み合わせた車など、いろいろな車が走るようになりました、

昔と違って、エンジンと(電気)モーターを確り区別して両者の関係を正確に理解しないと何でどのようにして走っているのか解りません。

自動車というのは大変うまい名前だなと思いますが、「自動」の中身がどうなっているのか理解するのも結構難しい世の中なって来たようです。