東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

丸の内サディスティック

2008年11月18日 00時46分46秒 | Weblog
金城さんにご指名を頂きましたからには書かないわけにはいきません。八景からご無沙汰している金城さんに、今八景で流行っている室伏さんと僕しかわからない唄のタイトルを全日の感想のタイトルとして捧げます、おめでとう。

僕は関西にレースメンよりも4日ほど早く入りました。まあこれが僕のやる気の表れか暇だからなのかは定かではありませんが。
レースメンと合流した後はクルーザーとゴムボートを借りて、川田コーチ・山中氏の帰還後は一人でゴムに乗るという暴れっぷり。関西学連への書類も全て揃え、来てくださる関西LBとの連絡も行い、レース時にはTERU TERU IIを運転して、まあサポートとしてやれる限りのことはやった気がします。それもこれもクルーザーTERU TERU IIを貸して下さった小堀さん。ゴムボートを貸して下さった坂東さん。レースに来るOBをまとめて下さった長野さん、守井さん。お食事会を開いてくださった西川さん。仕事を休んでクルーザーに乗っていただいた三浦さん。沢山のOBの方々の力が無ければ成し得ませんでした、ありがとうございます。

ところで、ここから大事な話をします。

今年9月、葉山入りしたぐらいに僕は東大総合病院にいきました。どうやら入学時の健康診断で発覚した心臓病が悪化しているらしい。先週の水曜日に詳しい結果を聞きに今年4度目東大病院に行った所、常時にも不整脈が出ていて心筋拡張症の疑いがあり、運が悪ければ早くて5年後位には点滴なしでは生きていけなくなるそうです。そうなった場合には心移植も十分あり得るとのことです。薬を貰ったときに聞いた話では、国から保証金がでる病気とのことです。僕は実感があまり湧きませんが、それなりに酷い病気なのでしょう。
そこで入院を防ぐため、投薬や運動制限によって脈拍を抑えることになりました。運動適応検査によれば、運動適応範囲は意外に高く、マラソンは禁止だがサッカー等はOKで、ヨットは数値上可能だが海上等の条件を考慮したときに厳しいという判断がなされました。
川田コーチとも相談しましたが、やはり満足にトレーニングも出来ないとなると皆のモチベーションの低下を招く恐れがあるので、選手としての活動は諦め、今年の関東インカレからレスキューに回る事にしました。

僕が今秋スナイプクルーとして出場しなかったのは以上のような理由からです。秋インでレースメンが貰っていたミサンガを僕はどうしても欲しくて、楽しそうにレースを振り返る霜山さんや室伏さんを見て、その時レースに出られない悔しさを強く感じました。霜山さんの配慮か、僕はミサンガを手に入れましたが、結局、僕の代わりにレースに出ることになった宇田川に、このミサンガを託すことはありませんでした。全日でも、同じような気持ちでした。それは後2年この部に在籍する間も消えることは無いでしょう。
こんな燻った気持ちでヨット部を続けられるか不安ですが、それは吹っ切りとりあえず今期は川田さんに付いてサポートをするつもりです。
(それとは関係無いですが、僕の最後のレースである全日本個戦を一緒に戦った松木君には非常に感謝しています。秋インでもレースに出られない同士、レスキューで色々あったね。でもグースネックは買ってね^^)

まあそんなこんなで全日は疲労と悔しさ、不安のせいで、あまり覚えていません、他に思いつく事といえば、他のみんなが書いてくれたこととさして変わりはありません。でもサッカーにおけるキーパーのように、ロッテの26番のように、ビートルズのジョージ・マーティンのように、レディオヘッドのナイチェル・ゴッドリッチのように、7番目のメンバーとしての役割を果たせたという勝手な達成感はあります。
とりあえずみなさんお疲れ様でーす。

東大病院と心臓病、まさに丸の内サディスティック、上手く纏めた所で、以上石川でした。