東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

インカレ決勝

2013年10月18日 02時36分01秒 | Weblog
塩島です。
明日まではまだ主将です。

代替わりのご挨拶のまえに、インカレの反省を書いておきたいと思います。
今後成田や小森の参考になれば幸いです。


今回のインカレに臨むにあたってチームで60点レースをしようと考えていました。
三番艇の成田には30位までで回ってきてもらい、僕の船と西田の船で合計30点以内に抑えようという計算でした。

結論から言うと、それぞれが「チームで60点レースをするために取らないといけない順位」より平均3-5点ずつ叩いてしまい、ズルズル全日本戦線から落ちていってしまいました。また、今回は4-8位が僅差だったこともあり、平均約54点に抑えなければならず、自分の見立ても甘かったと言わざるを得ません。

去年のインカレではスピードには自信があったものの三艇ともスタートで前に出られず混戦に飲まれ、自信があったはずのスピードでも混戦の中から抜け出せず、さらにその事がレース中の自信を失わせて結局負けてしまった印象が(少なくとも自分には)ありました。
自分なりにインカレで勝って全日本に行くためには、スタートをしっかり出て、リーチングレグで順位をキープし、ランで抜いてくることが必要になると思い、そのため、今年はスピード練を減らし、動作やスタート、またリーチング(淡青サイドマークやタイトtoタイトな三角)を多めに練習に取り入れました。
特に、スタート練習は一番効果が覿面であると考え、かなり重視していました。

しかし、成田や小森だけでなく自艇も本番ではスタートをミスすることが多かったですし、リーチングのスピードはイマイチでした。
成田のスキッパー転向や二人の大学からヨットに乗り始めた1年生クルーがいた事もあり、時間がなかったといえばそれまでなのかもしれませんが、練習の効率が良くなかったのだと思います。(練習をする選手側も、運営する淡青クルー側も)
また、スキッパーだけでなくクルーの技量を含めたハンドリングの技術が低すぎて理屈ではそうしないといけないと分かっていながらも攻められない、後手に回らざるを得ない所も多くありました。
成田のスタートもそうですし、自艇でもタイトなリーチングでどうしても競り勝てず、競って負けるか競り合いを避けて苦しいところを走らされる場面が何度もありました。


自分以外の艇の反省は各々が書いてくれると思いますが、インカレで勝つために必要な点を考え、現状のチーム状態を分析し、練習メニューを策定するところでまだ工夫ができたのではないかと思っています。

また、自分の成績もこのチームで全日本に行くためには物足りない成績でした。
不必要な動作ミスで大量に抜かれたり、先に述べたように勝負を避けて抜かれてしまったことが多くありました。
フリーがひとつの抜かれるポイントとなってしまい、一度出遅れるとかなり厳しい戦いとなってしまっていました。


来年全日本に行くために、こうしたらいいのではないかとアドバイスできることとしては、
・どんな風でも思い通りに、スピードを落とさず船を動かせるハンドリング技術の習得
・ダウンウインドで絶対に負けないスピードと一艇一艇ぬくタクティクスの習得
があるのではないでしょうか。


また、今回は自分がコースを引いたので、海野や青木の参考になればいいなと思いどのようにコースを引いていたのか書いておきます。
北の時は取り敢えず吹き出し口を確認し白波や海面の濃さ、他のヨットの様子を見つつどのような風向、強さのブローが入ってきそうかを考え(オレンジ旗が上がってから2-3分前まで)、ラインのエンド、サイドを決めていました。スタートが思い通り行けばそのプランのまま行くし、ミスったときは取り敢えずフレッシュを掴める位置まで出してから考え直していました。ここでは考え直すといっても「このまま行くのと返すのとどっちが先にブローに入ってマークに近づくか」を考えていました。その際のブローの見方はスタート前と同じ(スタート前ほどのんびりは見ていなかったけど)。あとは周りの船の角度とか。そして少し走った先にブローがあると思ったときは少しへダーが入り始めても耐えて、ブローに噛んでから返すことに集中してました。取り敢えずマークに近づくタックでブローの中を走ることだけ考えてました。
書いてみたら当たり前のことなんだけど、実際上りで半分より後ろには今回ならなかったのでちゃんと風を見れたら難しくないと思います。
海野頑張れ



結果としては、10位、7位とは143点差でした。
去年の代替わり後の状況がどうだったとか、一年生クルーが二人いたとかは、全日本出場を目標に掲げたからには関係ないことで、やはり今回の結果は悔しく、応援していただいた皆様に申し訳ない気持ちです。
幸い一年生二人に決勝の舞台を経験させることができたので、レースに出て来年以降残る四人が今回のレースを踏まえて来年に生かしてくれることを願ってやみません。


LBの皆様、応援本当にありがとうございました。
今週の引越しを持って代替わりとなりますが、最後まで事故なく終えたいと思います。


塩島