東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

リレーブログ 〜ヨット部に入ってよかったこと〜 春日編

2020年05月06日 21時02分29秒 | ヨット部に入ってよかったこと

お世話になっております。
クルーザー班主将を務めております、4年春日です。

コロナウイルスの影響で、自分たちが目標と定めていたアニオールズカップ、イギリス世界選手権と二つの大会が中止となってしまいました。情勢的に仕方ないとはわかっていますが、やはり残念ですね…。これ以上は話すと長くなりそうなのでやめておきます。
自分の思いは来年の後輩たちに託すことにします。

さて、本題のヨット部に入ってよかったことについてです。
自分は、大きく二つあると思っています。

まず、4年間一つのことを掘り下げ続ける経験が出来ること。
大学生の4年間は人生の中で特殊な期間で、何をすることも出来るし、何もしないことも出来ます。その中で、ヨット部は一つの目標を4年間追いかける場を提供してくれています。
こうして海から離れてみると、いかに自分たちが恵まれていたのか気づかされます。練習環境、仲間、ライバル、指導して下さる方々。こんなにヨットに集中出来るのは部活くらいなのではないでしょうか。
もちろん、四年間で得られるものはセーリング技術だけではありません。一つのことをやりこむと、その過程で多くの経験が出来ます。例えば、試行錯誤すること。ヨットという競技はよく出来ていて、何も考えずに練習ばかりしていても上手くなれないし、逆に頭を使って知識を蓄えているだけでも上手くいかない。上達のため自分の頭で考えてみて実際に試す、という経験を繰り返すことで、他のことにも応用出来る力がついていると思います。

次に、4年間ともに同じ目標を追いかける仲間と出会えたこと。
同じ夢を追いかけ、文字通り同じ釜の飯を食べた仲間は何物にも代えがたいと思います。
広くなる一方でどうしても浅くなりがちな大学生の人間関係のなかで、家族のような(長期休みなどは家族よりも一緒にいますね笑)関係の相手がいて良かったな、と感じました。
個人的には、引退後も同期や先輩、後輩と一緒にレースに出たいなと思っています。みんなでクルーザー/レーサーなんか持てたら最高ですね。

自分たちがこんな経験を出来たのも、「ヨット部」があったからだと思っています。
一時廃部の危機にあったヨット部があのままなくなっていたら、自分たちは決してこんな経験を出来ませんでした。
レース、新歓含め先が見えない状況ですが、自分たちを育ててくれた「ヨット部」に恩返しするために、そして未来の後輩たちのために、今自分たちが出来ることをやっていこうと思います。

皆様どうかご自愛ください。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

クルーザー班主将
春日健志