お疲れ様です。4年吉武です。「タメになる知識」というお題を与えられましたので、皆様のタメになる話など持ち合わせていないのですが、なんとか捻り出します。
コロナでヨットに乗れない日々が続き悲しい日々を送っていますが、ふとした瞬間にヨットのことを思い出します。そんな時に思い出すのは決まって「マジでやばかった」ときなのは私だけでしょうか。日本海の荒波に揉まれた福井全日本や30ktsくらいまで上がって命からがら帰ってきた八景島の練習、葉山の南の強風で風も波もとんでもなかった時…。
コーチの小松さんは、いつも「嵐には2種類ある」とおっしゃいます。前線通過型で急に突風が吹くものと、気圧配置の影響で長時間強風が吹き続けるもの。前者は急激に突風が吹き、1-2時間で風が止みます。あえて沈させて数時間やり過ごし、風が落ち着いてから帰港するのも有効になります。一方後者はゆっくり風が上がっていき、また長時間吹き続ける特徴があります。こういう時は出艇してはいけません。海上では風速が上がりそうな気配が出てきたら着艇するべきです。
コロナ禍と海の嵐は少し似ている気がします。海上トラブルがコロナ感染、レスキュートラブルは医療崩壊といったところでしょうか。ゆっくり吹き上がってきた嵐ですから、相当長く続くはずです。こういうおっかない時は出艇しないに限ると、相場が決まっています。ステイホームですね。一回収まったら、吹き返しを警戒しなければなりません。「パンデミックはいつか収まります」とかテレビで言われても本当かよって思ってしまいますが、今まで収まらなかった嵐はないって言われると確かにそうかもなあって思えます。
「コロナでステイホーム」よりも「風待ち」の方がテンション上がります。ヨットに乗ったらいけないみたいですが、ヨットっぽく考えるくらいはバチが当たらないでしょう。
少しはタメになったでしょうか。ダメですか。精進します。
ディンギー班4年
吉武宗浩