こんにちは。2年スナイプスキッパーの青木大吾です。
コロナ禍の最中サラリーマンみたいな生活をしていますが、一日一個何か知識に遭遇して(或いは掘り出して)山形で暇してる高校同期とLINEノートで共有する、という習慣を始めました。
僕は実利的な話が嫌いなのでなので、今回はテーマに反して実生活に活かせない知識とか薀蓄とかをその中から少し紹介します。
【お茶-チャとティー-】
よく聞くチャイって語源なんだろ?と思ったら日本語の茶と同じだった、という話からさらに掘ってみた。
お茶の発音は世界で"チャ"か"ティー"に二分される。
[チャ]シナ語→大陸各地(→ペルシア:チャイ)
[ティー]なぜか福建でteと発音した→オランダ→ヨーロッパ各地
☆すでにポルトガルはマニラと交易してたために"チャ"側
【オレンジワイン】
オレンジワインは、オレンジを使ったフルーツワインというわけではなく、白ブドウを使って赤ワインのように造ったオレンジ色のワイン。黒ブドウを使って白ワインのように造るロゼワインと対極の存在と言える。伝統的な産地はジョージア。
【京と都】
京も都も同じような意味の漢字だけど、各々どうやって生まれたんだろうと思った。
以下漢語林。
「京」
象形。甲骨文でわかるように高い丘の上に建つ家の形にかたどり、高いおか・みやこの意味を表し、転じて、大きいの意味をも表す。京を音符に含む形声文字に、景、憬などがあり、これらの漢字は、「高く大きな丘」の意味を共有している。
「都」
形声。阝(邑)+者(者)(阝って邑の省略らしい)。音符の者は、台上にしばを集めた形にかたどり、集まるの意味。多くの人の集まるみやこの意味を表す。
【"わかる"について】
「能の稽古のときは、基本、質問が許されません。僕の場合は「10年間、質問をしないように」とお弟子さんに言っています。質問するということは、ショートカットしてわかろうとする行為です。日本語の「わかる」は、「understand」でも「comprehend」でもなく「分ける」が原義です。「分ける」とは「differentiation」ですが、これには「微分」という意味もあります。本来はもっと複雑なものを「自分がわかる範囲に微分してくれ」ということなんです。微分せずに複雑なまま受け取り、10年間、不安なまま過ぎていくと、自分の中で結合が起こる。その結合を待つのが本当の"わかる"ということなんです。」
能楽師 安田登氏談
WIRED vol.36より抜粋
役に立ちそうにない知識ばかりですが、息の詰まるような日々の中でこれくらいの寄り道があってもいいでしょう。
明日は軌道修正を期待します。それでは。