東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

「風流」ってなんかヨット用語みたい

2023年01月30日 11時13分52秒 | 新年リレーブログ2023

お世話になっております、4年の松尾一輝です。

渚ちゃん紹介ありがとうございました。

こちらこそお世話になりました、とご両親にお伝えください。

 

ここで一句。

 

風はらみ

海原に咲く

椿かな

(訳)

最近の平日の自主練や、特別強化練習では、テスト期間ということもあり一艇での練習も少なくありません。

 

冬の期間は、レースで使う正規の淡青色のスピンネーカーではなく、前に早稲田大学から譲り受けた中古の赤いスピンネーカーで練習することが多いですが、

大きく展開された1つの赤いスピンが、物悲しい冬の東京湾の中で力強く咲く椿のようだ、そんな風流を謳いました。

季語は椿にしました。

 

思い返せば、去年も個人戦の直前期に、小松さんに付きっきりで見ていただきながら、1艇の自主練をよくやっていました。

今年は、本来ならば寒くて士気が下がりそうなこの時期から、1艇でも積極的に海に出ているので大きな進歩かなと思っています。

 

それもこれも、やる気に溢れている後輩に感化されてのことなので、後輩たちには感謝しています。

ヨットは、練習することが億劫な時も、もう1人が頑張っているからやらねばという、一種の使命感のようなものでなんとか踏ん張れることが多い気がします。

 

最近は、小松さんの助言でクルーとスキッパーをスイッチして、ベーシックなサークリング等を練習しています。

冷や汗をかきながらですが、これがなかなか楽しいです。自分のヨットに対する視座も、以前とは少し違ったものになりつつある気がします。

またこの1ヶ月は新三年スキッパーとじっくり乗ることができ、ほんの少しずつ息も合ってきて、感触の良い動作や走りも増えてきたかなと実感しています。

 

カムが凍って動かない朝の艤装から始まる1月の練習でしたが、すごく濃密なものになったのではないでしょうか。

 

レースシーズンになった時に、淡青色の花を前の方で咲かせられるように、引き続き地道な練習に取り組んでいければと思います。

 

明日は佐藤くんです。この春合宿でもっと仲良くなりたいですねぇ

それでは失礼します。

 

新4年 主務

松尾一輝


ハイパッション・コーチング

2023年01月30日 06時30分00秒 | 新年リレーブログ2023

新三年470クルーの山本です。渚ちゃん、絶妙な紹介、ありがとう笑。微妙に喋ったことない気がします。さて、あけましておめでとうございます。いかがお過ごしでしょうか。僕はテスト勉強でてんてこまいです。といっても、単位数が足りないとかいうヨット部あるあるではなく、来年以降の取得単位数をできるだけ減らして部活にベットするためにもここで欲張っておくのが肝心なのであります。単位なんてナンボあってもいいですからネェ、ええ。

しかし、今年は「強化練習」なるものを新しく導入してテスト期間もオフにはせず練習をすることになっていて、寒い中元気に練習しています。ということで、この前の練習を思い出して一句。

笛吹けば タックするなり 八景練

某正岡子規の歌を意識しました笑。そういえば正岡子規って僕と同じ哲学科に所属してた時期があるらしいですね、これへーって話ですよネ。さて、この歌、どういうことかというと、冬の動作練習の時期の小松コーチは、とにかくタック・ジャイブの回数をこなして基礎を叩き込むということで、この前の練習でもレスキューボートから笛を吹かれていたわけですが、前代未聞の頻度で笛を吹いていて、ぶったまげました。というか、文字通り5秒に一回のペースで笛を吹かれて途中からはただのジブシート張り替えマンになっていました。でも、この時期に基礎を叩き込むからこそ春以降に開花するのだと思います。小松コーチも「腱鞘炎になるくらい、タックタックジャイブジャイブなんだぁ」とおっしゃっていました。どちらかというと僕は筋肉痛になるでしょうが、ともかく今は愚直にタックやジャイブを数こなして、それも一回一回丁寧にこなして確実に上手にならなきゃあいけません。止まってる暇なんかネえべ!

さて、新年になったので、皆様は新年の抱負や目標など立てましたでしょうか。僕も今年の抱負を考えました。まずは競技面では確実にレギュラーに入ること、これにつきます。去年はレギュラー選考に残ることを目標としていましたが、夏合宿が始まって早々に構想外であることを告げられてちょっと萎えていた部分がありました。しかし、今は人数の問題で確実に構想には入っているはずなので、あとはその枠を取れるかどうかの問題になります。現状は先輩のクルーに引け目を感じる一方で、去年の先輩たちの練習の動画を見ていると、春合宿の前後で圧倒的に完成度が上がっているので、僕もブレイクスルーするーって感じです。真面目な話、ジブ(またはスピン)トリム、ヒールトリム、バウトリムと風を読む力は全部連動しているなというのが最近の技術的な感想で、その理想形に自らのパフォーマンスを近づけていきたいです。ここで最近の練習を思い出して一句。

あああああ ブロウが抜けて アンヒール

あるあるだとは思いますが、ブロウの抜けが読めてないと、ジブトリムもヒールトリムも後手に回ってスピードが大きく失われます。技術的にはこういう事態をなくしていくのが今年の目標です。

あとは生活面、人格面について。ヨット部の理念は確か「人格的成長」だった気がしますが、今のところ大して成長を感じていません。曲がった根性は少し真っ直ぐした気がしますが、まだ後輩と乗るのを渋いと思ったりやりたくない仕事を溜め込んで他人にやってもらったりとクソガキが抜けきっておりません。でも最近聞いて刺さった言葉は「天才の定義は優しさ」だと断言する謎の少年の言葉です。これは本当にその通りだなあと。アインシュタインにしろラッセルにしろ、いわゆる天才と呼べるような人の行動の根底にはアガペー的な「優しさ」があるように思われます(ラッセル=アインシュタイン宣言などを見るにも)し、反対に明らかに根底に優しさのない人はそれを天才と仰ぐ人が一部にいたとしてもそいつはフェイクだと思います。小松コーチのよくおっしゃる「シーマンシップ」にも同様に根底には隣人愛的な人間への優しさがあると思いますが、そのような、人間愛的な優しさ・思いやりを、部活の周りの人たちにも、それ以外に対しても忘れないように、やることをきっちりこなして充実した一年を過ごしたいと思います。最後に一句。

目標は シーマンシップの 小松さん

今年も一年間、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

次回のブログは確か、随一のパッション系クルー、佐藤くんな気がします。めっちゃ頭いいらしいので、乞ご期待!