東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

それゆけ日々に彩りを紡ぐもの

2024年12月28日 00時49分57秒 | ラストイヤーにかける想い

上の写真は、1年生、閖上での七大学戦の時のものです。旗を振ってるのが僕です。懐かしい。

ヨット部に入ってから初めての公式戦でした。戦う姿勢になった先輩たちを見て、カッコいいなぁ、いつか自分も、と思ったのを覚えています。

平素よりお世話になっております。新4年、470スキッパーの北村湧です。

 

 

先々週から代替り後の正規練習が始まりました。久しぶりにヨットに乗ったところメインが重くて筋力の衰えに唖然としました。オフ期間のトレーニング頑張ります。

全日本インカレから1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が経過しようとしています。長いようにも思える最後の代も残り10ヶ月とちょっとといったところです。

 

さて、ラストイヤーブログということで今年の僕の目標は、

「心踊る景色を求める。同じ景色を深掘る。」

です。

 

同じ海でも、一年生のときに見た海と四年生の時に見る海は違う。LBになって見る海もまた違うんだろう。

誰かは忘れてしまいましたが、ホッパーに乗り始た頃、八景島のレスキューの上で先輩がそのようなことを言っていました。

一年生の時は自分がどの方向に走っているのか、どこで練習しているのかも曖昧だったし、海面を見ることも少なかった。それに比べたら今では、海を見て考えれる事は増えました。空間的にも、時間的にも。

しかし、満足していたら成長はありません。上手い人は同じ海を見て、ブローの形・スピードが分かるだろうし、経験した似たような海面での練習を思い出しているだろし、これからの天気も予測しているでしょう。

小松さんは同じ海を見て、何十年も前の、世界の何処かの海を思い出しているのかもしれないし、今まで見てきたトップセーラーや学生達を頭の中で走らせているのかもしれません。

ミーティングして、色んな人の話を聞きながら、同じ景色の中に探究心をもって思考を止めないようにしたいです。

 

心踊る景色を求めることについて。僕たちは全日本総合入賞を目標にしました。目標を決めるにあたって色々議論はありましたが、最終的にこの順位に決まったのは、皆んながワクワクする、心踊る気持ちを大事にしたからです。

寒さ厳しい春合宿が始まりますが、その中にも心踊る景色はあります。去年琵琶湖で体験できたような雪の中でのセーリング。かなり寒い北風が、相対的に暖かい海面を吹いた時に起きることがある海からの湯気。先週の西風ド強風の時に見れるような富士山にかかる不気味で壮大な吊るし雲。

辛い日もあるかと思いますが、経験した事のない景色を求めて海に出たいと思います。

 

 

4年 北村湧