東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

全ての出会いに感謝

2022年12月23日 20時40分23秒 | 引退ブログ
ご無沙汰しております。
昨年度スナイプチームリーダーをさせていただきました大根田智也です。
早いもので全日本インカレから1ヶ月以上が経過しました。といっても、引退後も色々な形でヨットに関わっていたので、ようやくヨットから離れた日々が訪れたという感じです。
ヨット部の存在がどれほど大きなものだったのか、この退屈な日常を過ごしているときに思い知らされます。
最後の1年間はヨット部のことを考えていない日はなかったように思えます。本当に毎日チーム運営を考えてコーチや同期と連絡をとり続けていました。そうしたLINEの通知がなくなり、引退したことを特に実感します。


さて、引退ブログなのですが、何を書こうか非常に迷ってここまで来ました。全日本を振り返るか、1年を振り返るか、4年間を振り返るか。色々書き始めましたが、うまく言語化していくことができなかったです。そんなわけでだいぶ遅い投稿となってしまいました。申し訳ございません。


このブログを書くにあたって、リーダーとしてチームの目標も部の目標も達成できなかった自分が最後に後輩に言い残せることは何か考えていました。チームの目標の達成のさせ方とか強くさせ方とかは正直最後までわかりませんでした。いろんなことを考え相談し、最善だと思うことを選択してきたつもりでしたが、それがあまり正解ではなかったことは結果が物語っているのかなと思います。正直、悔しかったです。
クラス優勝という目標も達成できず、最終日に最高のレースをして東大スナイプの力を見せつけようと話していたがそれもできず、最終日にAPAのフォーンがなった瞬間は素直に喜べませんでした。
ですが、一緒に乗っている古山や418と308の4人、レスキューに乗っているチームのみんなが笑顔でいてくれて、「ああ、みんなが喜んでくれてる」と思い、最低限の責務は果たせたのかなと思い、笑みがこぼれました。


こうやって、インカレを終えて、後悔していることがあるとすれば、自分が1年間、総合入賞という点に重きを置けていなかったということです。スナイプチームを勝たせることが総合入賞につながると思って、スナイプチームのことばかり考えてきてしまいました。調が主将として総合のことをこだわっていたのに自分としては自分のチームのことばかり考えてしまいました。正直余裕がなかったし、なんとかしてその余裕を生み出そうともできていなかったと思います。470チームの泣いている姿とか悔しがっている姿を見て、自分は何かできたのではないかという思いが込み上げました。
ライバル視していた京大が総合3位を手にしてチーム全体で喜んでいる姿とか、早稲田が総合優勝して円陣して歌っている姿を見ると羨望の気持ちでいっぱいになりました。
改めて全日本インカレは総合を目指すことに大きな意味があると思い知りました。正直、近年のインカレではそういう経験ができなかったと思います。後輩たちにはぜひ総合を目指すことの尊さ、そして達成した時の喜びがどれほどのものなのか、琵琶湖を思い出して忘れないでほしいと思います。どうか470とスナイプ、ディンギーとクルーザー、プレイヤーとマネージャーの垣根を越えて視野を広く、余裕を持って部活動を見つめられるようになってほしいです。そういった文化がやがて東大の総合優勝につながると信じて...。





さて、改めてこの4年間を振り返ると本当に多くの人たちに助けてもらい、成長させてもらったと思います。この場を借りて感謝申し上げたいと思います。

まず、家族。家族はどんな時も味方でいてくれました。どんなに部活がしんどくても、家に勝手親が作ってくれた食事を食べれば、なんとかなりました。そして琵琶湖まで応援にきてくれてありがとう。今までのスポーツ人生では引退時に悔しすぎて泣いていたけど、最後に笑顔を見せられてよかったです。これから恩返ししていきます。

同期は本当にヨットが好きな人の集まりでした。最初はついていけませんでした。こいつらオフの時までヨットのことを考えて大丈夫かと思っていました。それでも日が経つにつれてその熱量に感化されたし、本気でヨットをやる上でこの上ない環境だなと感じさせられました。本当にありがとう。そして、こんなにもめんどくさいプレイヤーたちを最後まで支えてくれたマネージャーには感謝してもしきれません。ありがとう。本当はここで個別に感謝したいですが、ありえないくらい長くなってしまいそうなのでやめます。これからもよろしく。

先輩たちは強く厳しく、自分たちの憧れとなる人ばかりでした。自分がヨット部が好きになって最後まで続けられたのは先輩方が築いたヨット部の雰囲気あってこそだと思います。こんな自分を育てあげてくださってありがとうございました。今後もまだまだ甘えさせてください。

後輩たちは良い意味で生意気で明るい人が多くて助かりました。時に衝突する時もあったけど、最後までついてきてくれて本当にありがとう。自分たちの悔しさはきっと彼らが果たしてくれると信じています。頑張ってください。特にペアを組んだ西尾と大野には感謝しています。西尾と組んでいた時は何もかもうまくいかず、大変な時期を過ごしました。自分の実力不足を思い知り、努力をしてくることができました。大野はめんどくさいやつで、いつもメンタルブレブレで一緒に乗ると苦労しかなかったです。それでも、一緒に上を本気で目指してくれたからこそ、いい景色も何度か見られました。秋インで1上トップ回航した時はめちゃくちゃ興奮しました。そして、二人はペアを組んでいたこともあったからか本当に物怖じせずに意見をしてくれました。リーダーとして本当に大変だったけど、君たちのおかげでマシなチーム運営ができたのかなとおもいます。助かりました。ありがとう。

そして、LBの皆様。私は4年になって改めてLBの皆様がどれほど偉大な存在なのか、どれほどの人たちが自分たちの活動のために動いてくださっているのか実感しました。不自由なく、活動できたのは皆様のおかげです。これからも皆様と一緒に現役の活動を支援していきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

小松さんには4年間お世話になりました。ヨットのことを何も知らない時から根気よくご指導してくださいました。そして、セーラーとしてのあり方、自然の恐ろしさ、セーリングの奥深さなど様々なことを教わりました。4年になって何度か迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。これからも東大ヨット部をよろしくお願いします。

矢野さんには最後1年間本当にお世話になりました。優柔不断でいろんなことを考えすぎる自分は鬱陶しいリーダーだったと思います。それでも最後まで寄り添い、相談にも乗ってくださり、そしてヨットの楽しさや勝つことの厳しさを教えてくださり、最高のコーチでした。厳しくも愛のある言葉にいつも助けられました。少しは矢野さんに認めてもらえる存在になれていたら嬉しいです。今後もよろしくお願いします。

京大OBの村山さんには1年生の時に少し一緒に乗せてもたっただけの存在の自分に対して、引退までいろんな相談に乗っていただきました。特に秋六大戦が終わった後に電話で自分の悩みや不安を聞いてアドバイスしてくださった時は自分の気持ちの整理ができ、インカレに向けて良い再スタートができました。本当にありがとうございます。

きよみちさんは全日本スナイプの期間にお世話になっただけなのに自分を大きく成長させてくださりました。あの1週間は自分の不甲斐なさに情けなく、何度も涙を流してしまいました。ですが、あの1週間のおかげで最後の夏で自分は大きく成長できたと思います。もっと早く出会いたかったと思っています。ありがとうございました。

最後の1年間はいろんな他大学の同期や後輩と関わらせてもらいました。みんなを知れば知るほど負けたくないという気持ちにさせてもらい、自分のケツを叩き直すことができました。関東スナイプ飲みしようという話が止まってしまったけど、ぜひやりましょう。



ここでは述べきれなかったけど、本当に人に恵まれたヨット部生活でした。
こんなにも幸せな4年間を過ごさせてくれてありがとうございます。ヨット部に入部したことに何一つ後悔はありません。





前スナイプリーダー兼副将  大根田智也


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