東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

スマホのカメラロールがヨットの動画で埋まる季節。

2019年08月23日 23時27分52秒 | 通常練習

3470クルーの天木です。

 

今クールは夏合宿とは思えないほど風に恵まれとてもよい練習になりました。強風の中、艇数を増やしたコース練習を行い、レースに近い規模で実戦力を高めました。2日ずつ来て頂いたLB1年水石さん、西坂さんありがとうございました。

 

470リーダーを務める塚本さんが院試で合宿を抜けているため、今合宿は私が代わりに470リーダーを務めさせていただきました。配艇や練習方法の決定など今までになく責任のある仕事に追われた毎日でした。

 

先クール行われた四大学戦(ほぼ八景レース)では、2年前の私のデビュー戦である東北大戦以来久しぶりに小野さんと組んでレースに出場しました。法政大学や横浜国立大学などライバルも多く参加するレースで、結果は1-UFD(1)-3-1-639点。MVPを狙っていたにも関わらず、個人5位という結果となりました。

 

3回もトップフォーンを鳴らしたのは自分でもビックリしました(リコールなのに2Rで鳴ったんです)。レース内容では圧倒していただけに、2Rのリコールが悔やまれます。スタート30秒前にフラフラと前に出てしまい読まれてしまいました。肝心のスタートはへこんでおり、本当にもったいなかったです。とはいえ、リコールはリコール。本当に強い選手との差はそこにある。詰めが甘いんですね。

 

七大戦、八景レースと上級生と組み、MVPを本気で狙って逃した。あと少し。あと少し何かが足りないようです。

 

スキッパーの可能性をできるだけ引き出すクルーになりたいと思っています。そのためには何が必要か。実績に裏打ちされた信頼。絶対的な安心感を与えられるクルー。

 

先日クルースキッパー交代でコース練習する機会を作り、スタート時のスキッパーの気持ちや、上りレグでスピードに集中すべきなのに周りが気になってしまう気持ちがとてもわかりました。そこでスピードに集中させるためにはクルーが安心感を与えないといけない。実際にはコースで迷っていても、その様子を見せない。迷ってるクルーと乗ったら不安で不安で周りを見てしまうのは当然でしょう。

 

スキッパーにそわそわさせない、不安を与えない。安心していつも通りの走りをしてもらう。そうすれば前を走ることができます。この2ヶ月で、クルーがスキッパーのベストスピードを引き出し、セオリー通りのコースをきちんと引けば、ちゃんと皆前を走れる。ということを証明できた。

 

クルーが走らせる東大。

 

ずっと言っていますがやはり課題はクルー力。スキッパーの可能性を引き出す方法は、まだまだですが少しつかんだ気がしています。あとはこれを後輩クルーにどう伝えていくか。

 

幸いあと3ヶ月は470チーム全体を考えてくださる先輩方がいます。代理で470リーダーを務め、練習運営の難しさ、ミーティングの手法など多くのことに悩まされました。リーダーとは何か。自分なりに考えてはいたつもりでしたが、まだまだ甘かったです。リーダーになるには3ヶ月あるので、それまで悩み抜きます。

 

あと3ヶ月は先輩に頼りつつも、自分の成功体験を他のクルーに伝えられるように。クルーのことはお任せを。

 

チーム第一。自分だけが走ってもどこか引っかかる所があるんですよね。みんなで前走るからこそめちゃめちゃ気持ちいい。

 

全日本で賞状取るのが私の4年間の目標です。そのためには今年の秋関東で入賞するのはマスト。あと1ヶ月ちょっとしかありません。正直今のままでは実現可能性は低い。

 

でもみんながブレイクスルーすれば必ず入賞できる。そのポテンシャルは十分示したはず。4年生はもちろんですが、3年生2年生の進歩が求められます。若い人々の突き上げが1番チームの力になるんです。

 

マネージャー。最近はプレイヤー並に海に出て練習のサポートに携わっています。動画を撮って欲しいというと、これでもか!とプレイヤーが困惑するほど大量の動画を撮ってくれます笑。カッコいい写真もいっぱい撮ってくれる。その熱意に応えなければといつも力をもらっています。

 

1年生。今年の1年生は何度も言われているだろうけど普通にヨット上手いです。逆に上級生が刺激をもらっています。是非その必死さ、向上心といったヨットに対する真摯さを貫いてください。それがチームの力になります。

 

全員がそれぞれの場所で少しずつでも進歩すれば、それはチームにとってはとてつもなく大きな力になる。それがチームの良さ。

 

今年スーパークルーが3人揃えば来年もっと上を目指せます。自分の成長やクルーに関してかかりきりになれるのはあと3ヶ月。来年はチーム全体を見なければいけません。

 

サポートメンバーが自慢できるような成績をとれるように。

 

勝負の夏、走り切ります。

 

東京大学運動会ヨット部3

天木悠太

 

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