東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

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2022年05月12日 23時34分13秒 | レース反省

 

このチームならまだまだ上を目指せる。

 

平素よりお世話になっております。4年スナイプリーダーの大根田です。

先日行われた春インカレ予選・決勝の振り返りをさせていただきます。

リザルトは下記の通りです。

<予選>

49 31308  西尾(3)/山村(4) 1-2-6(STP)-1 合計10点

50 31494 古山(4)/大根田(4) 4-36(UFD)-17(STP)-3  合計60点

51 31418 千田(3)・青木(4)/柳澤(3)・神田(2) 25-12-9(STP)-13 合計59点

大学別順位

1位    東京工業大学 116点

2位 法政大学 122点

3位 東京大学 129点

4位    東京都立大学   164点

5位    学習院大学   211点

<決勝>

【スナイプ】

49 31308 西尾(3)/山村(4) 7-16-2-14-17 計56点

50 31494 古山(4)/大根田(4) 32-4-7-31-11 計85点

51 31418 千田(3)・大野(3)/神田(2)・柳澤(3) 22-29-32-17-46(DSQ) 計146点

大学別順位

1位 慶應義塾大学 151点

2位 早稲田大学 175点

3位 中央大学 200点

4位 法政大学 256点

5位 東京大学 287点

6位 明治大学309点

7位 明海大学327点

8位 立教大学 355点

【総合】

1位 慶應義塾大学 276点

2位 早稲田大学 322点

3位 中央大学 437点

4位 明治大学 506点

5位 東京大学 548点

6位 明海大学 569点

7位 法政大学 576点

8位 横浜国立大学 616点

 

5/3-4で行われた予選には昨年度の秋インカレで敗退してしまったスナイプチームのみの出場となりました。

 

この代になってから初めての団体戦であり、チームリーダーとして迎える団体戦は昨年度までのインカレとは大きく異なるものでした。

ただ自分が走ることだけを考えていた昨年とは変わり、どのように3艇合計を小さくするかを考える必要がありました。

ただ、それがどういうことかよくわからない。そんな状態のまま初日に向かってしまいました。

その結果、初日は当然団体戦としてはうまくいかなかった。チームとしてではなく、バラバラな3艇がそれぞれ戦っているような感じ。

せっかく3艇で戦っているのに、その意味を理解しないまま戦ってしまった。

自艇としてもUFDを出してしまい、最悪の形で初日を終えました。

誰かが1位を取ることが正解ではない。3艇合計が小さくすることが求められる。そのためにチームとしてできることは何か。これをミーティングで話し合いました。

ようやくこの日に団体戦としてどのように戦うべきかが決まると共に、文字をつけてしまうことの大きさを再確認し、翌日の逆転を誓うこととなりました。

 

迎えた二日目。レースの前からスナイプチームとして抱えていたとある大きな問題にも決着がつき、チームとしてまとまった最高の状態でレースに向かいました。

しかし、出艇してすぐに伝えられたのは出艇申告トラブルによるSTP。リーダーとしての詰めの甘さを実感しました。

あれほど、文字を付けないようにと話し合ったのにそれが実行できなかった。

その一方で団体戦としての戦い方という意味では大きく成長ができた。レース間に3艇で集まって情報を共有し、どう戦うか話し合う。そして支え合う。

いい形で団体戦をできていると感じたが、後もう少しで逆転というところで強風のためAPHが掲揚された。ハーバーバックするも風が落ちることがなく、そのままAPA。

自分たちの予選は3位という形で終わってしまった。「次があると思ってはいけない。」「文字を付けてはいけない」この言葉の重さを感じ取った。

初の団体戦は苦い形で終わってしまった。ただ、この反省をどのように決勝で活かすか。この負けを無駄にはしない。しっかりと反省をしてこの二日間を終えた。

 

 

そして迎えた決勝初日。

予選の反省を活かし、トラブルなくレースに臨めた。

不安定な微風の中行われた第1レース。3艇がしっかりと前を走り、最高の形で上マークアプローチをしていた中でN旗が掲揚された。

いける。確かな自信があった。長い風待ちの後、東からの風でレースが行われた。

雨雲の関係でトリッキーな海面となった仕切り直しの第1R。1上では雨雲の影響で右から強風が吹き、以降は雨雲が抜けて左に片振る波乱の展開だった。

自艇としては順位は悪かったが、3艇合計では6位。その後は安定した風で2レースが行われ、初日成績は3位と9点差の6位。

悪くないムードで初日を終えられた。

 

3位を取りに行くことを決めて挑んだ決勝二日目。

第4R。東大3艇が1上時点で下位10艇にいるまさかの展開。しかし、しっかりとフィニッシュでは順位を上げ、この時点で5位。チームとして諦めず、1艇1艇を確実に抜いていくことができた。

そして風待ちの後迎えた第5R。1上では大野がシングルを走り、自艇、西尾艇もまずまずの位置。

その後しっかりと上げていき、3艇がまとまってフィニッシュし、APA。

その時点の速報で4位。

大会が始まる前に決めていた入賞という目標は達成できたが、前日に決めた目標は達成できなかった。

喜びもありつつ、なんとも言えない悔しさがあった。入賞はできたけど素直には喜べない。

周りを見てみると、同じような空気の東大スナイプ。

それを見た時に自分たちが入賞では満足できないチームになれたと思った。

代替わり直後、入賞も難しいだろうという空気があったチームが大きく変わったことを実感した。

このチームならまだまだ上を目指せる。そう思うと嬉しくなり、古山とハイタッチをした。

そして誓い合った。秋は一番上を目指しに行こうと。

 

陸に戻ると418がマークタッチ不履行でDSQとなり、5位になることがわかった。

やはり、まだまだチームとしての甘さが見つかった。ルールへの理解度も含め、勝てるチームではない。

秋までの課題が明確になった。

 

 

この春インカレを通じてこの半年でうまくいったところ、いかなかったところがよくわかった。

まだまだ課題は山積み。でもやってきたことは間違っていない。更なる飛躍のために何ができるか。今後も考え続けなければいけない。

そして、このチームの目標も正式に定まった。秋インカレ・全日本インカレ優勝。

並大抵の努力では達成できない目標である。でも、このチームなら達成できる。

そのために、いままで以上に量と質にこだわって練習していきたい。

 

最後になりましたが、自分たちのためにサポートをしてくれたみんな、本当にありがとう。海でも陸でもみんなが支えてくれたから実力が出し切れたと思う。みんなで勝ち取ったスナイプ・総合入賞だと思う。

今大会のために応援・サポートに駆けつけてくれたLBの皆様、本当にありがとうございました。今後ともぜひご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

 

 

スナイプリーダー兼副将 大根田智也


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