こんにちは。東京大学運動会ヨット部3年仰秀ヘルムスマンの工藤です。今週末に行われたミッドサマーレガッタについて報告いたします。ヘルムとしては2回目のレースです。久々のブログ投稿なので、つたない文章ですが最後まで読んでいただければ幸いです。
最初に結果を報告いたします。各艇最低順位は切り捨てられます。
Siesta 5179 : 2-3-1-1-3-2-3 12
月光 5450 : 4-1-4-4-2-1-1 13
月ダイアナ5450 : 3-5-2-2-1-3-2 13
Lull 4886 : 1-2-6-6-4-4-5 22
ダボハゼ5013 : 5-4-3-3-5-5-4 24
ピンクキッス5007 : 6-6-5-5-DNF-6-7 35
SARASA4715 : 8-8-7-8-6-9-10 46
Vicky 3815 : 7-7-10-9-7-7-9 46
仰秀 5273 : 9-OCS-8-7-9-10-6 49
JellyFish5317 : 10-OCS-9-10-8-8-8 53
となり、最終的には10艇中9位という結果となり、目標としていた6~7位には及ばない結果となってしまいました。
レースのコンディションを軽く説明すると初日(1~4レース)は5,6メーターの安定した南風の中でおこなわれ、2日目は6~8メーターの安定した南風の強風が吹く、波の高いコンディションの中で行われました。今回は珍しく佐島での開催となりました。参加メンバーは田原が体調不良だったため、岡田・工藤・磯野に加えて、4年の山本さんと1年の吉武、土曜日は2年の鈴木、日曜日は2年多賀谷に助っ人として参加してもらいました。全員仰秀経験が豊富だったので動作・役割分担的にもスムーズにストレスなくセーリングを行うことができました。このようにディンギー班、クルーザー班が互いに人員を派遣しあって協力し合える現在のヨット部の体制の長所・利点を実感することができました。
今回は、レース数も多く、似たようなレース展開だったため、一つ一つのレースを振り返らずにレガッタ全体の総括を行おうと思います。
今レガッタのレース展開としては、スタートに失敗し、すぐにタック(フレッシュをなるべく長く走るための目的もあります)をし全艇の後ろを通り、基本的に走りやすい風の中をひたすら伸ばし、クローズで1・2艇抜かし、そのままダウンウィンドでは順位の変動はほぼなく、そのまま2上でもう1,2艇ほど抜かしてそのまま2下でもほぼ順位が変動せずにフィニッシュという流れでした。(1,5,6レースはこの傾向とは違うことにお気づきの方もいらっしゃると思います。1レース目は僕の走りがくそ過ぎて挽回できず、5レース目は軽い接触があり、そのまま持ち直せず、6レース目はスタート中にエクステが抜けて対応が終わったころには挽回の余地がなくなっていました。3レースとも集中力のなさが招いた結果です。)
スタートは、基本的は止めることがうまくいかず(普段の練習で、止めすぎて舵が利かなくなることが多く、無意識のうちに発生していた強風の中で船を微速前進させることへの苦手意識から、登り切れずにいたことが原因かなと自分では分析しています)そのままラインを上げて、ゼネリコを何度も誘発したりもしました。このように船を止めるのが下手だったことに加えて、悪い位置につけてしまったときにベアするなりして巻き直すときの思い切りが足りずに、戸惑っているうちにどうしようもない位置に他艇に入られて、そのままうまく加速できずにずるずるスタートすることも多かったです。基本的なことですが、しっかりと船を止めて、悪い位置についたかどうかすぐに判断できるようになり、早めに思い切って対応できるように、体と脳みそを鍛える必要がありそうです。
風の左右差もほとんどなかったため、クローズは基本的にはフレッシュを走り、ロングを先に走る、タックは少なめにするというコンセプトのもと走った結果、クローズ自体では近い順位の艇は抜かすことはできました。ただ仰秀は6人そろえることができたため、船をほかの艇よりも起こせていたこと、また結局上位の艇にはどんどん置いて行かれたことを考えるとコースが良かっただけで、クローズの走り自体が良かったわけではないと思います。強風に対応するためもっとコントロールロープ類をいじって、セールシェープを気にし、またメインセールトリムで一つ一つのブローの対応していくことをもっとシビアに行えるようにならなければいけないと実感しました。波があるかないかででのセッティングなどへは全く頭が回らず、もっともっと視野を広く、目をとがらせなければならないなと思いました。またスタートを失敗した直後のタックなどでは焦って速く回しすぎることがありました。常に平常心を保つことが重要です。
上回航はもっと締めなければいけませんがだんだんコツはつかんできたと思います。苦手としていたランニング自体も安定してきたこともあり、基本的には先ほど述べた通り大きな順位の変動はありませんでした。ただ、普段の練習からうまく行えない下回航はやはりアプローチがうまくいかず、締められない、さらに回航後のクローズにうまく乗せられず、スピードも死んでいるという最悪の展開になることも多かったです。特に周りにいる艇が多ければ多いほどイメージしていた回航を行えないことが多いです。下回航はもっともっと練習し他艇と絡んだ場合のイメージトレーニングが必要です。
今回のレースを通してもう一つ思ったことはフォアデッキとのコミュニケーションをもっと向上させなければならないということでした。今回は山本さんがタクティシャンとして、コースについてわかりやすく後ろに伝達してくださったため、どこでタックしたいのか、なぜこのコースを選んでいるのかすべて理解したうえで、余計なことを気にせずに走りに完全に集中することができました。僕の集中が切れかけの時や怒られてしょんぼりしているときも切り替えるように一言を言ってくださり、集中力を取り戻すことができました。思い返すと普段はフォアデッキとのコミュニケーションが少ないと思います。たがいに伝達する情報も単調なブローコールか、あいまいでいまいち具体性にかけていて即時の理解が困難だったと思います。エクステが抜けたときの僕から前への指示もあいまいで混乱を招いたと思います。今後多くの下級生を載せていく中どのように円滑なコミュニケーションをとっていくかが重要になってくると思います。
来週は和歌山での関西選手権に参加してきます。ワールド以来の和歌山です。スタート時のコミュニケーションと下回航のイメージをしっかり作り上げ、それを実行できるために何が必要かを考え、必要な要素を補うことができたら(参加艇は違うので何とも言えませんが)2,3は順位を上げることができると思います。関西選手権まで今日を入れて4日間、しっかりと準備していきます。
順位の写真がないので集合写真を載せます。頼りになる先輩と頼もしい後輩たちです。
最初に結果を報告いたします。各艇最低順位は切り捨てられます。
Siesta 5179 : 2-3-1-1-3-2-3 12
月光 5450 : 4-1-4-4-2-1-1 13
月ダイアナ5450 : 3-5-2-2-1-3-2 13
Lull 4886 : 1-2-6-6-4-4-5 22
ダボハゼ5013 : 5-4-3-3-5-5-4 24
ピンクキッス5007 : 6-6-5-5-DNF-6-7 35
SARASA4715 : 8-8-7-8-6-9-10 46
Vicky 3815 : 7-7-10-9-7-7-9 46
仰秀 5273 : 9-OCS-8-7-9-10-6 49
JellyFish5317 : 10-OCS-9-10-8-8-8 53
となり、最終的には10艇中9位という結果となり、目標としていた6~7位には及ばない結果となってしまいました。
レースのコンディションを軽く説明すると初日(1~4レース)は5,6メーターの安定した南風の中でおこなわれ、2日目は6~8メーターの安定した南風の強風が吹く、波の高いコンディションの中で行われました。今回は珍しく佐島での開催となりました。参加メンバーは田原が体調不良だったため、岡田・工藤・磯野に加えて、4年の山本さんと1年の吉武、土曜日は2年の鈴木、日曜日は2年多賀谷に助っ人として参加してもらいました。全員仰秀経験が豊富だったので動作・役割分担的にもスムーズにストレスなくセーリングを行うことができました。このようにディンギー班、クルーザー班が互いに人員を派遣しあって協力し合える現在のヨット部の体制の長所・利点を実感することができました。
今回は、レース数も多く、似たようなレース展開だったため、一つ一つのレースを振り返らずにレガッタ全体の総括を行おうと思います。
今レガッタのレース展開としては、スタートに失敗し、すぐにタック(フレッシュをなるべく長く走るための目的もあります)をし全艇の後ろを通り、基本的に走りやすい風の中をひたすら伸ばし、クローズで1・2艇抜かし、そのままダウンウィンドでは順位の変動はほぼなく、そのまま2上でもう1,2艇ほど抜かしてそのまま2下でもほぼ順位が変動せずにフィニッシュという流れでした。(1,5,6レースはこの傾向とは違うことにお気づきの方もいらっしゃると思います。1レース目は僕の走りがくそ過ぎて挽回できず、5レース目は軽い接触があり、そのまま持ち直せず、6レース目はスタート中にエクステが抜けて対応が終わったころには挽回の余地がなくなっていました。3レースとも集中力のなさが招いた結果です。)
スタートは、基本的は止めることがうまくいかず(普段の練習で、止めすぎて舵が利かなくなることが多く、無意識のうちに発生していた強風の中で船を微速前進させることへの苦手意識から、登り切れずにいたことが原因かなと自分では分析しています)そのままラインを上げて、ゼネリコを何度も誘発したりもしました。このように船を止めるのが下手だったことに加えて、悪い位置につけてしまったときにベアするなりして巻き直すときの思い切りが足りずに、戸惑っているうちにどうしようもない位置に他艇に入られて、そのままうまく加速できずにずるずるスタートすることも多かったです。基本的なことですが、しっかりと船を止めて、悪い位置についたかどうかすぐに判断できるようになり、早めに思い切って対応できるように、体と脳みそを鍛える必要がありそうです。
風の左右差もほとんどなかったため、クローズは基本的にはフレッシュを走り、ロングを先に走る、タックは少なめにするというコンセプトのもと走った結果、クローズ自体では近い順位の艇は抜かすことはできました。ただ仰秀は6人そろえることができたため、船をほかの艇よりも起こせていたこと、また結局上位の艇にはどんどん置いて行かれたことを考えるとコースが良かっただけで、クローズの走り自体が良かったわけではないと思います。強風に対応するためもっとコントロールロープ類をいじって、セールシェープを気にし、またメインセールトリムで一つ一つのブローの対応していくことをもっとシビアに行えるようにならなければいけないと実感しました。波があるかないかででのセッティングなどへは全く頭が回らず、もっともっと視野を広く、目をとがらせなければならないなと思いました。またスタートを失敗した直後のタックなどでは焦って速く回しすぎることがありました。常に平常心を保つことが重要です。
上回航はもっと締めなければいけませんがだんだんコツはつかんできたと思います。苦手としていたランニング自体も安定してきたこともあり、基本的には先ほど述べた通り大きな順位の変動はありませんでした。ただ、普段の練習からうまく行えない下回航はやはりアプローチがうまくいかず、締められない、さらに回航後のクローズにうまく乗せられず、スピードも死んでいるという最悪の展開になることも多かったです。特に周りにいる艇が多ければ多いほどイメージしていた回航を行えないことが多いです。下回航はもっともっと練習し他艇と絡んだ場合のイメージトレーニングが必要です。
今回のレースを通してもう一つ思ったことはフォアデッキとのコミュニケーションをもっと向上させなければならないということでした。今回は山本さんがタクティシャンとして、コースについてわかりやすく後ろに伝達してくださったため、どこでタックしたいのか、なぜこのコースを選んでいるのかすべて理解したうえで、余計なことを気にせずに走りに完全に集中することができました。僕の集中が切れかけの時や怒られてしょんぼりしているときも切り替えるように一言を言ってくださり、集中力を取り戻すことができました。思い返すと普段はフォアデッキとのコミュニケーションが少ないと思います。たがいに伝達する情報も単調なブローコールか、あいまいでいまいち具体性にかけていて即時の理解が困難だったと思います。エクステが抜けたときの僕から前への指示もあいまいで混乱を招いたと思います。今後多くの下級生を載せていく中どのように円滑なコミュニケーションをとっていくかが重要になってくると思います。
来週は和歌山での関西選手権に参加してきます。ワールド以来の和歌山です。スタート時のコミュニケーションと下回航のイメージをしっかり作り上げ、それを実行できるために何が必要かを考え、必要な要素を補うことができたら(参加艇は違うので何とも言えませんが)2,3は順位を上げることができると思います。関西選手権まで今日を入れて4日間、しっかりと準備していきます。
順位の写真がないので集合写真を載せます。頼りになる先輩と頼もしい後輩たちです。
山本さんのおかげで落ち着いて舵を持つことができました。
スタートはしっかりとイメトレと経験を重ねて今年の全日本でいいスタートを切れるように頑張ります!
関西選手権も頑張ってね、応援してます
僕もこっちで頑張ります