年の瀬を迎え、高砂名物・焼きアナゴの老舗「下村商店」(兵庫県高砂市高砂町北本町)で、調理や出荷作業がピークを迎えている。早朝から香ばしい匂いが漂い、帰省の土産やお節料理に買い求める客らでにぎわっている。
同商店では、例年11月下旬ごろから出荷量が増えるという。食べ方はさまざまで、年越しそばに添えたり、茶わん蒸しに入れたりする。
従業員はこの時期、午前5時ごろから作業を開始。さばいて串に刺したアナゴに秘伝のたれを塗り、両面をこんがりと焼き上げる。値段は1串1543円からで、1日800串が売れることも。
同商店の下村晋平社長(61)は「12月に入り、天候不良で仕入れが不安定だったが、脂も乗って味はおいしい」と話していた。
年内は31日まで。1月は6日から営業する。同商店TEL079・442・0124 (辰巳直之)