49.豊饒の布を
好むと好まざるとに関わらず
hitoとhitoは
あらゆる種類の
事情や間隔や場面を経て
交差してゆく
大方は一度限りの擦れ違いで
無意識のままに遠去かる他人なのだが
偶に
会者定離を錬り込んだ糸に
必然のように出会う
そうして
その結ぼれから改めて伸びてゆく
幾本もの艶あるitoと
縒り合さり縒り合わされて
僕は新しい反物を織ってゆくのだ
あらゆる感情を混植して成す
僕の豊饒の布を
49.豊饒の布を
好むと好まざるとに関わらず
hitoとhitoは
あらゆる種類の
事情や間隔や場面を経て
交差してゆく
大方は一度限りの擦れ違いで
無意識のままに遠去かる他人なのだが
偶に
会者定離を錬り込んだ糸に
必然のように出会う
そうして
その結ぼれから改めて伸びてゆく
幾本もの艶あるitoと
縒り合さり縒り合わされて
僕は新しい反物を織ってゆくのだ
あらゆる感情を混植して成す
僕の豊饒の布を
いつもは東の方角へ歩き始めて南を回って帰るルートを、今朝は南側から西へと向かって歩いた。きっと万葉の時代から流れていたであろう川に沿って歩いていると、その飛鳥の頃の(たぶんこんな原野を眺めて・・)風景に出合ってカメラを構えていると、不意に記紀万葉の宮廷詩人、柿本人麻呂の歌が、速報の字幕のように、トップニュースのお知らせのように流れる。
「東-ひむかし-の 野にかぎろいの 立つ見えて かへり見すれば 月傾-かたぶ-きぬ」この有名な歌はまさしく僕が今見ているこの風景に違いないと思えたのだ。
僕の住む周辺は、人麻呂が随行した天皇の皇子の狩場だった”安騎野”に隣接しているのだから、満更、根拠のないことではないので、夢中でその”かぎろい”を写し撮った
朝靄にかすむ
川面には霧が出て
東の野は少し白み始める。
子供たち三人が通った小学校を囲む土手には何本もの楓の木が植えられて、秋の風情を鮮やかに醸す
足を止めて
美しい!!を
もう直ぐ、”かぎろい”が立つ
その昔も、こんな感じだったろうか
もう一枚
大満足で帰宅。束の間の万葉を
12/03 06:38 まんぼ