見分Ⅺ「完結」
BOKUの全てはなかなかに表明できないから
こうして綴ってゆく折々の
想いの在処を
思惟の有り処を
情感の溜り場を
ジグソーパズルのように
anataの必要な場所に
嵌め込んでもらうしかない
溢れる言葉は欠片のBOKUで
それを全部繋ぎ合わせても
それはきっと
BOKUの影かも知れないけれど
kageは間違いなく僕で
その結節点の足元から
僕の本体は徐々に姿を現す
けれどそれも
恐らくは言葉遊びの走馬灯に違いなくて
ほんとうの僕に辿り着くのは
多分不可能
僕がBOKUを支配してるのかと問われれば
否と答えるしかないのだから・・
それだから
BOKUが書く数々のコトバ片で
僕の一欠けらを知ってもらうことで
anataとbokuと
読み手と書き手の関係は完結するのだ
それ以上もそれ以下も分別の範疇には無い