降って来るもの

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さよなら平成

2019-04-30 05:41:24 | 随想

             


                                                                               さよなら平成


 平成元年の夏「父、死す!」で幕を開けた僕の平成。生を受け、育ち成長し結婚。脇目も振らず働いて授かった三人の子を育てたのが昭和という時代なら、その子供たちの成長を見守り、援助し、そうしてそれぞれの自活の道へと送り出したのが平成という時代だっただろうか。

 父と、それから二十年後に母を見送り”もう子供では居られない”という覚悟の年月へと否応なく移ろって行った歳月でもあった。昭和と平成それぞれの時代を精一杯生き抜いた証のように、僕ら夫婦は今、七人の孫に恵まれて平成を終える。

                         


 去年から息子たちと暮らすようになった。父の死で幕を開け、七人目の孫「新」の一歳の誕生日を過ぎて幕を下ろすHEISEI。僕は壮年から老年へと差し掛かってゆく新しい「令和」の時代。

 平成三十一年四月三十日から、令和元年五月一日へ。新たな感慨を胸に、密度の濃かった三十有余年の平成の歳月に改めて「Good-by」を。そうして、此処に居ることの感謝を込めてsonnetを認め「Thank-you」を。


          

 

      「惜別のソネット~good-by!! H~


さらば年月よ日時よ

ひとつの名前で括られる

三十有余の歳月よ!


生活と子育てと

思索と混沌と様様の会者定離に

奔走した一万有余日よ!


僕は気力みなぎる壮年から

ピリオドが見え隠れする

分際やけじめや覚悟の有り様を

問われる年齢になった


キミは否応なく僕を乗せて

命の盛りの刻を運んだ

悲喜こもごもの思い出を胸に刻んで

此処に惜別のUtaを!!

      平成31年-2019- 04/30 06:30 まんぼ


                 

コメント (4)
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