家族にホローされながら連れ合いは蓼科高原に行きました。目的のひとつは白駒の池に行くことでした。木道を車いすで行けば何とかたどり着けると思いました。
現実は残酷でした。車いすでは木道の段差を乗り越えることが出来ず、白駒池は諦めました。
山小屋に荷物を運ぶ運搬車とすれ違いました。馬力も車輪の大きさもまるで違います。後方は車いすを諦め歩いて駐車場に戻る連れ合いです。
ここまでも大変でした。午前6時に自宅を出発、携帯酸素の残量が少なくなったので、11時過ぎに宿泊の宿に直行しました。
酸素の業者の方に予め宿に届けてもらってあった酸素の親機から携帯酸素の子機に酸素を詰め替えるためです。
その携帯酸素を携えて、標高2000mのところをウロウロしました。
電動車いすですから行動は可能です。でも、標高が高いとどうしても肺機能が十分働かず、すぐ動悸がします。
それを防ぐためには携帯用酸素の使用量を増やします。使用量を増やすと使用可能時間がどんどん短くなります。悪循環です。
連れ合いは7年前までは趣味でハイキングをしていました。その頃の意識の切り替えが出来ず、今でも高山の花々を見るのが大好きです。
でも、今回の体験からもう標高の高いところには行けないこと悟りました。
次回は、「標高0の海辺の宿に行く」と言っています。私は海辺で美味しい魚でお酒を飲むのは大歓迎です。
でも、やはり淋しい気持ちでいっぱいです。