囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

コロナ禍で苦しむ人にも「自助」?

2021-01-09 09:19:33 | 囲碁きちのつぶやき
厚生労働省の7日の発表によると、コロナによる解雇、雇い止めは累計 8万人になると言います。帝国データバンクの発表によると、コロナ関連倒産全国では875件だそうです。
私の感じからすると実際の数はこの何倍にもなるように思えます。しかも、昨日の1都3県の緊急事態宣言でこの数字が飛躍的に増えるものと思われます。

菅総理大臣は、政治目標に「自助」を第一に挙げ、自己責任を強調しています。こんな世相の中で、倒産・解雇で路頭に迷う人が沢山出てくるのは当たり前です。でも、生活保護の申請さえできずにホームレスにならざるを得ない人も増えているそうです。

今日の、東京新聞の「本音コラム」の欄です。
筆者は、師岡カリーマさん。アラビア語講師でコラムニストとのことです。父親はエジプト、母親は日本の国際人だそうです。

生活保護は「施しではない」と強調しています。ミサイルや武器の爆買いに湯水のごとく金を使い、真に困っている人に手を差し伸べない今の政治を何としても変えなくてはなりません。
そんな願いを込めて、コラムをお読みください。

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コロナも自己責任・・・

2021-01-08 17:14:43 | 囲碁きちのつぶやき
私は緊急事態宣言が発せられた埼玉県に住んでいます。
コロナの感染が止まらず、今日からは飲食店の営業は午後8時までとなり、スーパーなどの営業時間も短くなりました。
今回は、ここがコロナ感染の元凶とでも言いたいように、飲食店が主な対象になっています。しかし、政府の GO TO ✖✖ の政策と矛盾します。

自粛を要請するリーダーたちが先ず範を示すべきだと今日のしんぶん赤旗のコラムは書いています。
参考までに掲載しますのでお読みください。


きょうの潮流
 国や自治体のリーダーが自ら汗をかき、自ら難しいこともやる。だから、みなさんも協力してくださいというメッセージがないと。このことが私は極めて重要だと思う
▼政府のコロナ対策分科会の尾身会長が緊急会見で強調していました。自粛や要請を求めるだけでなく、まず範を垂れよ。同様の発言は日本医師会の中川会長からも。多数での会食や宴会をくり返し、批判されても開き直る。そんな政府や自民党への苦言ともいえます
▼菅首相が1都3県に1カ月間の緊急事態宣言を出しました。今回の感染拡大を招いたのは明らかに政府による人災。旅行や会食を促して密をつくり、専門家らの勧告も無視する。医療機関や検査体制の拡充も、実効性ある対策も打たず、自己責任を押しつけてきた結果です
▼その間に失業や廃業は増え続け、昨年の飲食店の倒産は過去最多に。すでに適切な医療を提供できない、受けられない事態が起き、コロナ感染によって自宅や施設で亡くなる人が急増しています
▼感染を減らし命とくらしを守るためには、検査の強化や十分な補償が欠かせません。そのうえで、いま求められているのは危機を共有し、この難局をともに乗り越えようとする政府の真剣な姿勢でしょう
▼ドイツのメルケル首相は新年の演説で、コロナで家族を失った人びとに心を寄せ、医療従事者らに感謝をのべました。誰ひとり孤立させない決意を込めて。菅首相から聞こえてくるのは無反省と国民への制約、心にとどかない言葉ばかりか…。

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これぞ「芸人」=松元ヒロ

2021-01-07 17:09:27 | 囲碁きちのつぶやき
録画しておいた鹿児島テレビ制作の「テレビに出られない芸人」を見ました。
絵本「憲法くん」をつくり、それを舞台で演じている松元ヒロさんに密着したドクメンタリーです。



権力者のおかしな政治には異を唱え、庶民の目線からそれを舞台で演じる芸人は「テレビから干されます」。 でも、松元ヒロさんは為政者に媚びることなく言うべきことを言う芸人です。

亡くなった永六輔さんから「9条を頼む!」と言われたそうです。もちろん憲法9条を守ることです。
このテレビを見た方が、しんぶん赤旗 の読者の声のページに感想を寄せています。
短い文章の中での感想ですが、私の感じたことと同じですので、そのまま掲載します。
ぜひ、読んでください。



年金者組合所沢支部では結成30周年記念行事の一環として、5月10日(月)の所沢ミューズで松元ヒロさんの公演を行います。コロナが収まり、みんなで会場に行けることを願っています。
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今のままで良いのか・・・?

2021-01-06 13:37:52 | 囲碁きちのつぶやき
NHKの「100分で名著」の番組を見ようと、テキストを買ってきました。



1月はカール・マルクスの「資本論」です。「資本論」と聞いただけで難しいという気持ちがしてものおじしながら読み始めました。しかし、意外にもテキストは現在の状況も踏まえての解説でとても分かりやすいです。
「商品」(儲け)に振り回される私たち
過労死はなぜ亡くらないか  これは私たちに現実に今起きているテーマです。
そこには「資本主義」にメスを入れ、それを突破してどんな社会が望ましいか を考えようとのメッセージがあります。
テキストを読み、全4回の番組を見ながら勉強したいと思います。

それに呼応するような新聞記事に出会いました。
しんぶん赤旗の1月3日付けの1面記事です。



音楽家の坂本龍一さんが世界や日本の状況を考えて「資本主義を問うとき」と述べています。
1面と3面にわたる記事ですので全部は掲載できません。

新聞にあった坂本さんの紹介です。



世界的なアーティストとして活躍している方です。
「資本主義が行きついた新自由主義の政策は、効率を何より優先して福祉や教育・医療を切り詰めてきた」
「日本政府は、コロナ感染の第2波、第3波を予測できたのに医療体制の強化やPCR検査を拡大しようとしなかつた」
「菅政権は 先ず”自助”を掲げ、”共助”最後が公助”です。」 
自己責任が先に立ち、コロナさえ自己責任と言われかねません。

今の時代は、資本主義そのものが問われ直される時期にきている と述べています。
私が勉強しようとしている「100分で名著 資本論」のテキストの中身と全く同じです・

そして坂本さんは最後にこう述べています。
「どんな暮らし方をしたいか、どんな社会を望むのかをこの機に考え、声を上げてゆくべきだと思います。」

コロナ禍を機にみんなで考え、声を上げていく時ではないでしょうか?
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今更ながら・・・「資本論」

2021-01-04 13:13:37 | 囲碁きちのつぶやき
NHKの「100分で名著」という番組で「資本論」を放映するというので、今日、地元の本屋さんにテキストを買いに行きましたが置いてありませんでした。

私は「資本論」と聞いただけで難解で、長文との思いから読んだことはありません。でも、それを簡潔に解読してくれるらしいというので、とりあえず、第1回を見ました。



番組紹介と第1回の内容です。なるほろわかりやすく、現代の状況を的確に示しているのでびっくりしました。


♬♬♬♬♬

猛威をふるい続ける新型コロナウィルス禍。それは人々の健康だけでなく、世界経済に大きな打撃を与え続けています。派遣労働などの非正規労働者の切り捨て、サラリーマンの給与カットやリストラ、相次ぐ中小企業の倒産等々…すでにその影響はじわじわと現れています。アフター・コロナの経済対策は、今、喫緊の課題として我々に迫ってきています。

そんな中、今、再び19世紀の思想家カール・マルクスの著作が多くの人たちに読まれ始めています。とりわけ私たちがその只中で生活している経済システムの矛盾を明らかにしてくれる『資本論』が大きな脚光を浴びているのです。

マルクスという名前を聞くと、ソ連や東欧諸国の崩壊以降はもはや時代遅れの思想と考える人も多いかもしれません。ところが、最近少し違った流れも出てきています。驚いたことに、アメリカでも、マルクスの名前が、若者たちのあいだで肯定的に使われるようになっています。アメリカの若者たちは、日本の若者たちと同様に、大学のローンを背負って社会にでても安定した仕事がなく、気候変動が深刻化する未来に不安を募らせています。そうした中で、資本主義では問題は解決しない、もっと抜本的改革が必要だとして、新たな社会像を考えるためのヒントをマルクスの思想に求め始めています。また、バルセロナ等の都市では、住宅や水、エネルギーといったコモン(共有財)を、利潤のみを追求し続ける大企業から市民の手に取り戻し、自分たちの力で水平的に共同管理していこうという試みも始まっています。それは、マルクスが「資本論」で「アソシエーション」と呼んだ仕組みに極めて近いあり方といえます。

経済思想研究者の斎藤幸平さんは、ソ連や中国といった既存の社会主義国家にはなかった全く新しい社会ヴィジョンが、マルクスがその生涯をかけ執筆した大著『資本論』のうちに眠っているといいます。マルクスによる「商品」、「貨幣」、「労働」、「資本」などについての鋭い分析は、執筆された150年前の当時と今では状況は異なっているにもかかわらず、全く古びていません。その可能性を読み解くとき、私たちが、今後どのような社会を構想すべきかという大きなヒントが得られるというのです。

世の中には『資本論』のたくさんの入門書はありますが、『資本論』に眠っている、将来社会という観点から読み直すものはあまりありません。そこで、番組では、グローバル資本主義社会が行き詰まり、その暴力性をむき出しにしつつある中で、もう一度、別の未来の可能性を、マルクスの代表作『資本論』を通して考えてみたいと思います。

資本主義下では、社会は豊かになっていくのに一部の人々はますます貧しくなっていく。この「富のパラドックス」をマルクスは鋭く分析した。もともと水や土地、エネルギーといった公共財は無償であり潤沢に存在していた。ところが資本主義黎明期、これら公共財は、もっとお金が稼げる「商品」として農民から強制的に引きはがされる。いわば資本によって公共財が解体され「希少性」が人工的に生み出されていった。結果、農民たちは賃労働をせざるを得ない賃金労働者へと変貌。「商品」に頼らないで生きていくことはもはや不可能に。「商品」を購入するには「貨幣」が必要だ。だから「貨幣」を求めて人々は必死に働かなければならないが、多くの人は借金、貧困、失業の脅威に晒され続ける。一方で一部の人はますます富をため込んでいく。第一回は、「希少性」に取りつかれた社会の不安定性と矛盾にメスを入れることで、私たちがいかに「商品」というものに翻弄されているかを明らかにする。

                                                                                              ♬♬♬♬♬


全4回の放送で、1月には完結するようです。興味のある方は、ぜひ、見てみてください。私は録画してみています。

毎週月曜日/午後10時25分~10時50分 <再>水曜日/午前5時30分~5時55分、午後0時~0時25分(Eテレ)



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