過去にO/HをしたPEN-FT(B)がストロボの発光不調で帰って来ました。経験的にシンクロ接片の金属疲労による折れや曲がりを疑って交換をしておいたのですが、症状が再発したとのこと。「発光せずにストロボのコネクターをソケットから引き抜こうとすると発光した」とのことからソケットの接触を疑い点検をすると・・・
ソケットは中心の電極部を絶縁するための樹脂部品を画像のように菊座形にカシメて組立てられています。これが長い間の使用によるストレスで緩みグラグラの状態になっています。これにより、ストロボのソケットが外周に接触したため発光しなかったものですね。今回は再カシメと接着剤による補強をしておきますが、一度緩んだカシメ部の金属は、緩みやすいものですので、再発した場合は交換ということになります。
修正を終えて組立てています。ピンセットで銜えている部分のガタは無くなっています。ストロボのソケットを接続する場合は、丁寧に真っ直ぐ抜き差しするようにしてください。ソケットのコードを引っ張るような横方向の力を加えますと容易にカシメは緩んでしまいます。色が抜けていた●マークは色を入れておきます。