今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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珍しいねペトリハーフの巻

2014年04月27日 22時02分07秒 | インポート

Img_402631_2 珍しいペトリハーフです。ずいぶん前に来ていたのですが、私の入院などで遅れていたカメラです。一般的な日本の工業デザインとは一味違った雰囲気を持っていて個性が強いですね。巻上げは、一時流行ったトリガー巻上げと凝っています。しかし、新鮮味には欠けるきらいがあって、市場ではそれがどう影響したのでしょう? 一応、シャッターは作動していますが、このカメラの持病、レンズの曇りですね。





Img_402724 シャッターを本体から分離してレンズを点検します。後玉が曇っていますね。軽く研磨の必要がありそうです。











Img_402866 こんなところでしょうかね。あまり深追いはしない方が良いです。












Img_402955 シャッターユニットです。CARPERU-S というシャッターですが、どこ製のシャッターでしょう。3枚羽根で簡略化された作りですが、スローガバナーの大きさが目に付きます。










Img_403044 分解して行きますよ。PEN-Sとは違って、オーソドックスな機構のため、あまり故障は無いのではないかと思います。











Img_403155 スローガバナーはカシメ組立で分解は出来ません。かなりヤレていますね。ルーペで観察すると歯車は腐食が多いしホコリの付着が目立ちます。良く動いていたものです。すべて超音波洗浄をします。









Img_403288 話題の緑のファインダーですよ。前面の保護ガラスに色が付いているだけです。対物レンズを清掃するためには保護ガラスを分離する必要があります。ペトリは他の機種にも同じ色のガラスを採用していますが、コントラストなどを考慮したのでしょうかね?








Img_403377 O-Hを終えたシャッターユニットを本体にドッキング。クリーニングと新しいヘリコイドグリスを着けたレンズを組み込みます。











Img_403499 作りは非常に古典的です。ダイカスト本体に一体式のファインダーが巨大に見えます。各部清掃、脱落していた接眼レンズを接着しました。










Img_403566 底部を開けます。こちらも従来多くある機構を使っています。PENを見慣れているとハーフカメラには、ちょっと大げさ なようにも思えます。










Img_403633 もっとビックリするのは、トリガーレバーの復帰バネ機構。バネはゼンマイ式で、連結はなんとチェーンです。キヤノンにもありましたけど、コストを掛け過ぎじゃないでしょうか? PENとは設計思想が真逆です。









Img_403777 しかし、ASA表示板の配色は個性的というかタイのトゥクトゥクみたいなのに塗ってある色彩感覚だね。シューの位置が面白い。











Img_403911 まぁ、大きな欠点も無く、程度の良い個体ではないでしょうか。トップカバーの段付きプレスや梨地を打ってからファインダー下の線を研磨してめっきをするなど、非常に手間を掛けた作りだと思います。安かろう悪かろうのカメラとは思いません。Orikkor 28mm f2.8 で、明るいスナップカメラです。







Img_404144 COLOR CORRECTED SUPER KURIBAYASHI CAMERA INDUSTRY.INC (栗林写真工業)のプレート付き。ご自慢のトリガー巻上げですけどね。確かに慣れると便利なんですけど・・









Img_404271 カメラボディーが小さいので、中指をトリガーに掛けていると無意識に人差し指がレンズに掛かってしまうようです。











Img_404302 人差し指をトリガーに掛けると・・グリップが無いとカメラが保持出来ませんね。












Img_404478 もう一つ。折角凝ったデザインと加工のダイヤルが、返って回しにくいのです。人間工学的にはどうなんでしょうね。ダイヤルの厚みが薄いので、エッジが指に触れた方が滑らないようです。









Img_404634 ペトリ純正のフィルターが付いています。サイズは22.5mmとPENと同じですね。テストをしてみましたら問題なく装着出来ました。まぁ、個性の強い面白いカメラだと思います。しかし、コストを掛けても商業的に必ず成功するとは限らないのですかね?
http://www6.ocn.ne.jp/~tomys800/